乱気流時代の経営
名著をたずねる旅
リーディング・ファシリテーターの大場が、経営者が読むべき名著を厳選して紹介する、経営のエッセンス「読書マインドマップ」。第33回目は、P.F.ドラッカーの名著、乱気流時代の経営を紹介します。
『予期せぬ急激な変化にいかに対処すべきか。「新しい現実」に挑み、変化の脅威を好機に変える戦略を示す(出版社より)』。「本書はハウツー本ではない。組織に働く人たちに対し、何をなすべきかを言わんとするものである(ドラッカー)」。
人口動態の変化は先の読める未来と指摘したドラッカー。わが国では、昨年4月から70歳までの就業機会を確保する措置が努力義務化されましたが、この本でも高齢化時代にいかにあるべきかを指摘しています。今、あらためて本著を手に取ることで様々な気づきが得られます。
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経済活動とは、未来の収穫に期待して現在の資源、つまり種子を使うことである。しかるに未来の収穫には、リスク、しかも大きなリスクが伴う。農業は収穫の一部を種子として使わない限り成立しない。
成果に向けて資源を集中するには、私が「企業のウェイトコントロール」と呼ぶものを組織的に行っていく必要がある。すなわち、新たな仕事を一つ手がけることに、将来性のない仕事や生産性の低い仕事を一つずつ廃棄しなければならない。
極めて多くの市場において、極端であることによってのみ、繁栄することができる。中間の立場が望ましい事はほとんどない。それはしばしば可能でさえない。
先進国では1995年までに、定年つまり働くことを止める年齢を日本の55歳はもちろん、現在欧米で一般的となっている65歳でさえなく、72歳近くまで引き上げる必要がある。 働く期間の延長が必要とされる最大の理由は、経済的なものではない。それは何よりも、肉体的精神的に若い高齢者本人にとって何かなすべきことを持つこと、何かに忙しいこと、生産的であること、家から出かけることが必要だからである。
読書マインドマップ
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乱気流時代の経営 目次
第1部 現在をマネジメントする
第1章 インフレ修正と流動性
第2章 生産性のマネジメント
第3章 事業継続のコスト
第2部 明日をマネジメントする
第1章 成果への集中と昨日の切り捨て
第2章 成長のマネジメント
第3章 イノベーションのマネジメント
第4章 明日のための戦略
第5章 マネジメントの評価
第3部 構造変化をマネジメントする
第1章 新しい現実
第2章 グローバルな生産分担
第3章 消費市場の変化
第4章 労働力の変化と多様化
第5章 雇用の創出と余剰労働力対策
第4部 乱気流をマネジメントする
第1章 グローバル経済とグローバル通貨
第2章 国家主権の終焉
第3章 準先進国の登場
第4章 従業員社会と新しい中流階級
第5章 財産と力、知識と責任
第6章 企業と政治
結論 マネジメントへの挑戦
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