挑戦を続ける力 — 前RIZINフェザー級王者の鈴木千裕選手に学ぶ
2025年、年明け早々、多くの人々に感銘を与える発言がありました。
昨年の大晦日恒例の総合格闘技イベント「RIZIN.49」。
私は大晦日は格闘技観戦をすることが常となっています。
この大会のメインイベントは、RIZINフェザー級王座戦。
強烈な打撃を持ち味とする「チャンピオンの鈴木千裕選手」と柔術の鬼神「強豪のクレベル選手」との対戦です。
結果、私が応援していた鈴木選手は3R判定で破れ、王座を陥落することになりました。
これまで、対戦相手のクレベル選手は、RIZINの強豪相手に、1Rまたは2Rで一本勝ちの勝利を収め、判定にもつれ込む場面は少なくありませんでした。しかし、この試合は最終ラウンドまでもつれ込み、最後の最後まで手に汗握る、見応えのある素晴らしい試合でした。
私が注目したのは、鈴木千裕選手が、試合後すぐに行われたインタビューで語った言葉です。
彼のコメントは、格闘技という分野を超え、挑戦を続けるすべての人々にとって示唆に富む熱い言葉でした。
鈴木選手はタイトルを失ったにも関わらず、冷静に現実を受け入れつつ、その敗北を糧に成長しようとする姿勢を示しました。
このブログでは、鈴木選手の試合後コメントを振り返りながら、ビジネスパーソンとしても活用できるポイントを考察してみます。
このコラムの内容
1.敗戦を受け入れ、次に進む力
2.成長を目指す姿勢
3.チャンピオンマインドを持ち続ける
4.まとめ〜挑戦を楽しむ心
1.敗戦を受け入れ、次に進む力
インタビュアーの「試合後の率直な感想を聞かせてください。」に、鈴木選手は、「やられたんでしょうがないですね。やりたいことはやったんで、やれることもやってきたんで、結果を受け入れるしかない」と悔しさを滲ませながら振り絞るようにコメントしました。
この言葉から、以下の教訓を得ることができます。
失敗を恐れない
• ビジネスにおいても失敗はつきものです。大切なのは、失敗を「何が足りなかったかを知る機会」として捉え、次への糧にすることです。
次への行動を明確に
• 失敗を受け入れた後には、再挑戦への具体的な計画を立てることが重要です。鈴木選手は「格闘技ってここで諦めたら全部が無駄になっちゃうんで、1年で取り返しましょう。最短で。」と語ったように、期限を設けた目標設定が行動を加速させます。
2. 成長を目指す姿勢
さらに、鈴木選手はこう語りました。
「課題を見つけなきゃなっていうのはあります。だからさっきクレベルと話して、練習に行きますって言って。クレベルもうあんたのジム行かせて教えてくれよって言って、勉強したいって言ったんで、彼に勝つために彼に教えてもらいます。」
ここには、成長を目指すために柔軟に学ぶ姿勢が示されています。
対戦相手からも学ぶ謙虚さ
• 鈴木選手の発言は、ビジネスの場でも応用可能です。競合他社から学ぶ、フィードバックを真摯に受け止めるなど、自分の課題を見つけ、改善するための姿勢を忘れないことが重要です。
変化を受け入れ、学び続ける
• 鈴木選手が新しいスキルや知識を求め続けるように、私たちも変化する市場や技術に対応するために学び続けることが必要です。
す。
3. チャンピオンマインドを持ち続ける
「敗戦し(王座陥落後)チャンピオンという肩書がなくなった2025年の鈴木千尋選手は?」というインタビュアーの問いに対して。「俺はチャンピオンです。チャンピオンに一回なれる人はもう一回チャンピオンになれるんで。だから俺はずっとチャンピオンですよ。」
鈴木選手のこの言葉には、王者としての自信と誇りが溢れています。
これは、成功を収めた経験がある人が、再び成功を掴むための原動力となる考え方です。
成功体験を力に変える
• 過去の成功体験を、再びチャレンジする力に変えることはビジネスにおいても重要です。一度達成したことがあるなら、もう一度達成できるという自信を持ちましょう。
タイトルに執着せず、価値を維持する
• 鈴木選手の「ベルトがなくてもチャンピオン」という考え方は、地位や肩書きに依存せず、自分の価値を信じることの重要性を教えてくれます
4. まとめ—挑戦を楽しむ心
鈴木選手は「格闘技を楽しむ時間が増えた」「負けて、どう最短で帰り咲くかが面白いところ」とも語っています。
この前向きな視点は、挑戦するすべての人が参考にすべきものです。
ビジネスにおいても困難に直面したとき、それを楽しむ気持ちを持つことで、視野が広がり、創造的な解決策が見つかることがあります。
2025年、新しい挑戦を始める方も多いでしょう。鈴木選手の姿勢を参考に、失敗を恐れず、成長を目指し、挑戦を楽しむ一年にしていきましょう。
一人一人誰にでも人生ドラマがあり、その物語は熱く魂を揺さぶる!
RIZIN FIGHTING FEDERATION(RIZIN49トレーラー)
鈴木千裕 vs. クレベル・コイケ / Chihiro Suzuki vs. Kleber Koike – RIZIN.49
企業のリーダーを対象とする読書会はじめました
「ビジネスリーダーの書棚」名著を通じてビジネスの知見を探究する読書会