ウォレン・ベニス「リーダーになる」より
人はリーダーに生まれつくのではなくリーダーになるのだ。 彼らの一人一人は生涯を通じて成長し、発展し続ける。
リーダーシップの特性とは何か。自らを発展させるためにはどんな経験が必要だったか。あなたの人生におけるターニングポイントとは。失敗はあなたの人生においてどんな役割を果たしたか。あなたはどのように学習したか。実人生の中であるいは一般的にいって、特に尊敬する人物はいるか。リーダーを生かすため、あるいはリーダーをダメにするため、組織はどんなことができるか。
何か本を読むとしましょう。私の場合、その本を吸収し、噛み砕き、切り刻み、頭の中のここかしこで活用してしまう。そんなわけだから活用しきってしまった頃になると、その本はもう原型をとどめていない。学ぶと言う行為はそういうものなのだ。
実際の話、あなたの失敗などみんなあっという間に忘れてしまったに違いない。忘れなかったのはあなただけだ。あなたはその事実を考えてみようともせず、何年も何年もその時の気分にこだわり続けてきた。今こそ実態を考えてみる時ではないか。
ウォレン・ベニスの『リーダーになる』は、リーダーシップとは生まれ持った資質ではなく、学習と経験によって育まれるものであるというメッセージがあります。特に、成長し続けることこそがリーダーの本質であるという考え方は、多くのビジネスパーソンに重要な示唆を与えてくれます。
この言葉のポイント
1.リーダーシップは後天的なもの
・「人はリーダーに生まれつくのではなく、リーダーになるのだ。」
・経験や学習を通じてリーダーとしての資質は磨かれる。
2.リーダーとしての成長には「問い」が不可欠
・自分がどう成長し、どんな経験が転機になったかを振り返る。
・失敗をどう捉え、どのように学習したかがリーダーとしての成熟を決める。
3.学びとは「本を消化し、活用し、原型をとどめなくすること」
・これは、単なる知識の蓄積ではなく、思考の中で再構築し、血肉化することが本当の学習だということ。
・インプットしたものを「どう使うか」がリーダーシップの鍵。
4.「失敗」に対する考え方の変革
・「実際の話、あなたの失敗などみんなあっという間に忘れてしまったに違いない。忘れなかったのはあなただけだ。」
・失敗を引きずるのは自分だけで、他人はすでに気にしていない。
・重要なのは「失敗の気分」ではなく、「失敗から何を学ぶか」。
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