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スゴイ会話

ここは地元市内の某所、とんかつ屋さんでランチをする。
隣には海外出張が多いと見られる管理職風の2人。
スゴイ会話がテーブル越しに聞こえてきます。



その声がとても大きい。
「カタカナ用語」の連発。
意識して聞こうとしているわけではないのですが、耳に飛び込んできます。
一人の顔を見ると、目の前の人に対して話しているというより、
私を含むまわりの人たちに聞いてもらいたいような感じさえします。

話しの内容からして、この店の近くにある全国に拠点を持つメーカーの方のようです。
「日経ビジネス」の目次を棒読みしているような会話が続く・・・
隣の女性客もしら~とした雰囲気。
当人たちは、満足して熱い会話を交わしていますが、かなり異質な空間でした。
日常からこのような言葉を発しているのでしょうか?

日々新たな言葉が登場する「カタカナ語」。
素早い意思疎通ができるという点で、同じ言葉を共有している人同士では便利です。
ただ、その調子で全ての人に使っててしまうとひんしゅくを買ってしまう場合があるので要注意です。

新聞に「カタカナ語にもTPO」というコラムがありました。
カタカナ語心得5ヶ条

1.わかりやすさを優先すべし
2.意味を確かめて使うべし
3.略語は極力使うべからず
4.不自然な使い方は避ける
5.過ぎたるは及ばざるがごとし

1について
私もセミナーなどで話しをするなどは、なるべく専門(業界)用語を連発しないように心掛けています。
でも、すべて無くしてしまうと言葉に勢いを失わせてしまいますから「適度さ」が大切ですね。
2について
話し手として誤った情報を提供してしまわないように下調べは十分にしなければなりません。当然のことですね。
3について
略語も使いすぎると何の話しかさっぱりです。
4について
ランチ時に出会った2人のサラリーマンの会話がまさにこれでした。「デキル・ビジネスマン」を周囲の人に伝えたかったのでしょうか。周囲の雰囲気を感じない2人もすごかったですね。
5について
国立国語研究所外来語委員会が行っている「カタカナ語」の言い換え提案、年に何度かテレビや新聞等で見ますね。言葉の意味を再確認することもありますが、無理に言い換えしなくてもいい用語もあるような気がします。
 「ほどほど」に、「適度さ」を持って使いこなすことがいいのでしょう。

私たちの毎日にはコミュニケーションが欠かせません。
コミュニケーションは相手があって成立するもの。よって、
コミュニケーションの良し悪しは相手が決めることになります。
冒頭のサラリーマン2人の間では、コミュニケーションが成立していたのかもしれませんが、
周囲もわきまえない対人感受性に欠けた2人の会話はひんしゅくを超えて滑稽なものがありました。
相手の立場に立って考える習慣、周囲の雰囲気を感じ取る習慣は持っていたいですね。

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コメント

  1. いますよね、そういう人達。
    「こんな俺どう?かっこええやろ??」みたいな。
    周りに聞こえるくらい大きな声で喋るんやったら、
    カタカナ語心得5か条を学んでから喋ってほしいものですね。
    くりっく

  2. 先日の自分の記事で「買ったものの手付かず」の本として、
    「バブル再来」と「ライフサイクル イノベーション」をあげました。
    前者は、とにかく分厚くて字も細かいので、まだ読めるかと思って、
    後者を読み始めたものの、思いっきり「知ってるという前提」で
    カタカナ語(というか、業界用語)が炸裂していて、結局
    後回しにしています(汗)。
    いつになったら読めるのか・・・(涙)。

    • 2006年 5月 22日

    よく上司が連発してますw
    自分もそうなのですが、覚え立ての言葉や意味を理解した
    言葉は使ってみたくなるもんなんですよね。
    自分が分かっていても、相手に伝わらなければ
    まったく意味ないですからね。
    納得です。反面教師として勉強させて頂きます。

  3. 圭さん
    仕事がデキル能力は相手の気持ちを推し量れる能力に影響すると思うのです。その一端を感じ取って頂ければと思います。ありがとうございます。
    smoothさん
    知ってるという前提でカタカナ語が炸裂した本は正直読みづらいですね(笑)。私の積ん読本の中にもそんな本があります。ありがとうございます。
    政さん
    そうはいいながらも、上司の立場にたって考える習慣を持っていれば、きっと上司(会社)にとってなくてはならない存在になることでしょう。何からも勉強はできますからね。ありがとうございます。

    • ゆう
    • 2006年 5月 22日

    よくいるデキル自分をアピールする人って確かに傍から見ると見苦しいですよね。
    私は本当に賢い人はバカになれる人だと思っているんです。メリハリを利かせられる人ってことでしょうか。中途半端に賢い人は「あなたは賢いね」という人からの評価を欲している気がします。
    といって自分はどうなのだと考えるとそう出来ているかどうか難しいのですが・・・。

  4. ゆうさん
    バカになれる人は、辺りの雰囲気を人より敏感に感じ取って、和やかさというか笑いを提供してくれます。気配りが行き届いているのですね。コメントを拝見して、忌野清志郎のいけないルージュマジックを思い出しました。「人の目を気にして~」の一説です。なかなか深い歌詞です。ありがとうございます。

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