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スコアに向かう情熱

何より、柔軟で鋭敏で、しかもエネルギッシュな体を作っておくこと。

また、音楽家になるよりスポーツマンになるようなつもりで、スコアに向かうこと。

それが、指揮をする動作を作り、これが言葉以上に的確にオーケストラの人たちには通じるのだ。

(小澤征爾)

 

日本を代表する指揮者である小澤征爾氏が

「治療に専念するために、6月までの全公演キャンセルを発表した」

との報道があり、記者会見の模様が放送されていました。

日常的に欧米と日本を往復し、すべての楽器の楽譜を読み込んだ上で練習を行い、

若手の指導も行うなど、激務が続いていたそうです。

 

冒頭の言葉は、小澤氏の自伝的エッセイ「ボクの音楽武者修行」で、

世界各国のオーケストラを指揮して得た経験について述べられたものです。

『指揮をするには、ものすごく鋭敏な運動神経がいるものだ』ということ。

指揮のことはよくわからない私も、小澤氏の情熱的な指揮を見て納得したものでした。

現在、年齢が74歳だということですが、年齢を感じさせませんね。

病に打ち勝って、元気な姿で復活されることをお祈りいたします。

 

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小澤さんは7月以後のスケジュールについては「カーネギーホールなど、

いろいろな計画がある」と病気を全く感じさせない口ぶりで、

がん宣告についても「15年前に兄貴もなった。兄貴の伝統を受け継いでるのかな。

飲んでも食っても平気なので全く自覚症状はない」と人ごとのように語り、

「腰は痛いけど、そのうち治します。

毎年、年末か年始に受けてる人間ドックに行かなければ、いまここにいない。

みなさんも受けた方がいいですよ」と受診を勧めていた。(毎日新聞)

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