超一流にするより難しいこと
並以下の能力を向上させるために、無駄な時間を使ってはならない。
強みに集中すべきである。
無能を並の水準にするには、一流を超一流にするよりも、はるかに多くのエネルギーを必要とする。
(P.F.ドラッカー)
ドラッカーは成果を出すために何をなすべきかについて、
私たちに明快な指針を与えてくれます。
冒頭の言葉は、非常に強い物言いのように感じる方がいるかもしれませんが、
ドラッカー流の愛情に満ちたわかりやすい例えです。
中小企業、特に小企業では一部のスタッフが何役も努める場面に遭遇します。
指示するマネージャーがその分野に精通しているほど、
指示者に対して厳格化傾向に陥る場合がある。
仕事のゴール水準が高いのです。
依頼された仕事に対しスタッフは懸命に努力するものの苦手な領域です。
うまくできない。
出来映えに満足できないマネージャーは、厳しく仕事のやり直しを命じます。
結果としてスタッフはマネージャーの要求水準を満たすことができません。
仕事のストレッチ目標は必要ですが、
不得意領域を懸命に努力して一般レベルへの到達を目指すより、
得意領域を伸ばしてあげるようなマネジメントの方が好ましいのです。
エネルギーを投入する側も並大抵ではありません。
限られた資源を使って成果を生み出すには、
強みを活かせ、強みに集中せよ。
トップ並びにマネージャーの皆様に、心に留めておいていただきたい言葉です。
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