上司に言いたかったこと
会社におけるコミュニケーションは、人でいえば血液の流れ。
この流れがおかしくなってしまえば、命を落としてしまうということにもなりかねません。
こういう上司いませんか?
日経プラス1(3/25)に、こんな記事が掲載されていました。
読者モニター5023人に対する調査のうち、40代の回答749のうちトップ6です。
回答者はすでに管理者になっている方々でしょうから、
新入社員の時、上司に言いたかったこと
この切り口は面白いですね。
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1.的確なアドバイスがほしかった
2.指示ははっきりと
3.もっとまじめに仕事をしてもらいたい
4.話しを聞いてほしかった
5.もっと仕事をください
6.やつあたりをしないで
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いかがですか?
3.もっとまじめに仕事をしてもらいたい
6.やつあたりをしないで
の回答を見て
「あ、いるいる」
と思った方もいらっしゃるかもしれません。(笑)
3のようなことで済んでしまう会社、上司というよりこれは会社の問題ですね。
きっとこういう上司を反面教師にして、部下の方は成長していくのでしょう。
5.もっと仕事をください
について
これは上司と部下のそれぞれに問題がある場合があります。
まず上司について。
「忙しい忙しい」といって一人で仕事を抱え込んでいるような上司いませんか?
プレイヤーとしては優秀でもマネージャーとしては優秀でないケース。
こういう方は、自分一人で頑張るより、チームの力を結集した方が成果が大きいことをわかっていないのです。
あるいは大きな仕事の固まりを分解する方法を知らないのかもしれません。
それから問題は上司にだけあるのではありません。
部下の方にも、出社すれば机の上に仕事があるなんて思わない方がいいですね。
仕事は自分で獲得するもの。
私の新人時代、机の上に仕事なんかありませんでしたからね。
「自分で取ってこい」ですから(笑)
でも、振り返るとそれが教育だったのです。
現在の自分の血肉になっていることは間違いありません。
そして、
1.的確なアドバイスがほしかった
2.指示ははっきりと
の回答について。
これができていない会社は多いですね。
不明確なまま部下へ指示してしまったり、それを聞いた部下が勝手な解釈で仕事を行うと、
組織では、時間のかけすぎ、やり直しによるロスが発生します。
会社のコストアップ要因です。
上司自身があいまいなまま仕事をしているケースもありますからね。
こういう場合、敵は外にいるのではなく、中にいるということです。
「ライバルが敵だと思っていたら、実は自社の中に敵がいた」というのでは笑話にもなりません。
それからついでに言うと、部下に対して指示を出した時に、
それが伝わったかどうか確認するのは、部下ではなく上司の責任です。
正しい指示は、伝えるだけで終わりではない
のです。
上司は、部下に何が伝わって、何が伝わっていないかを読みとらなければなりません。
会社の「血液」の流れをスムーズにする
コントロールタワーの役割
を持っているのが管理者です。
この流れが滞ってしまうと、命を落とすことにもつながりかねませんから。
組織に属している以上、
お互い「楽しく」、そして「的確」な仕事をやりたい
ものです。
おっと、これは組織に属していない方にとっても言えますね。
あなたの会社ではいかがですか?
僕が研修に行った会社は、???ということが多かったです。
みなさん頑張ればなんとかなると思っている方たちでした。ラットレースと言う言葉を、思い出してしまいました。
組織(ラットのかご)が小さいうちはいいのですが、大きくなるとかごも大きくなります。そうすると円の直径が大きくなる分、いままでと同じ速度でかごを回転させるためには、より早く走らなければならなくなります。
社長は他の誰よりも脚力が強いので早く走れますが、部下はだんだんバテてきます。そして続かなくなっていきます。そんな会社に入ったら、大変だと思います。いままでいる人はともかく、あたらしく入る人は、どうなってしまうのでしょう。
仕事をする以前に、トップの考え方がずれていると、どんどんずれていってしまうのですね。
いろいろな会社があるのだなぁ†と、勉強になりました。
やっぱり「仕事は楽しく」が基本だと思います。