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新入社員教育の肝

若年層の雇用が改善しつつあるようです。
今日の日本経済新聞(3/25)によると、34歳以下の完全失業者数はピーク時の2002年168万人から、2005年には30万人減少。15歳~24歳の完全失業率も最悪だった2003年の10.1%から、2005年には8.7%に改善。
景気回復による人手不足感の高まりや、今後の団塊の世代の大量退職「2007年問題」などを背景に企業が積極的に採用を増やしているようです。


地元紙の河北新報(3/25)が東北6県の上場企業等に実施したアンケートでは、
2006年春の企業の採用計画は、増やすとした企業は45.3%、前年比20.1ポイントアップとのこと。
将来の担い手となる若年層の雇用が改善しているのは喜ばしいですね。
私がセミナーや経営相談でお会いした中小企業の経営者によると、「景気回復の実感がない」「まだ経営改革の途上なので採用までは」という声も聞きますが、私が知っている会社でも採用を増やしている会社があります。
企業としても波に乗り遅れることのないよう、将来の種まきである「人材戦略」をしっかりと描いておく必要があるといえるでしょう。
3月なると、あちこちで「新入社員教育」がさかんに行われていますが、
「仕事を通じて、自分の人生をどのように高めていくか」
ここをしっかり教えていくことが新入社員教育の肝だと思います。
「鉄は熱いうちに打て」という言葉もありますが、
「社会」の庇護のもとで育ってきた彼らに、これを教えてあげることができるのは、
社会の先輩である「社長」です。
人生の時間の大半を過ごす「会社」に向かい入れる訳ですから、
戦力になる人材か、そうでない人材になってしまうかを決めるのも「社長」ということです。
これを通り一遍に行ってしまうと、後で手痛いしっぺ返しを喰ってしまうのも「社長」です。
NIKKEIプラス1(3/25)に、「新入社員にこんな助言」というコラムが掲載されていました。
そのトップテンを興味深く見ていました。
1.わからなかったり悩んだりしたら相談を
2.あいさつをきちんと
3.仕事の進行具合はちゃんと報告
4.できないことはできないと言って
5.ウソをつくな
6.メモをとる習慣を身につけよう
7.失敗したら素直に謝って
8.相手の立場になって考えて
9.体調管理に気をつけよう
10.仕事や約束の時間は厳守
あなたはこれをどう見るでしょうか?
新入社員への助言ですか?
私はこれを見ていて、ある会社が目に浮かびました。
私は、企業の人材育成の現場から、
これが出来ていない「中堅社員」、「管理者」、あるいは「役員」の姿を見ることがあります。
例えば、この中でひとつだけ取り上げると、「6.メモをとる習慣を身につけよう」
これが出来てないがために、数百万円の利益を失った会社を知っています。
売上ではありません・・利益ですよ。
そう考えると、「鉄は熱いうちに打て」ここに行き着くわけです。
新入社員研修花盛り。
皆さんの会社ではいかがですか?
新入社員を会社に向かい入れるこの時期、このタイミングをはずさずに、
しっかり腰を据えて社員教育に力を入れて欲しいものです。

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コメント

    • 伊藤秀則
    • 2006年 4月 04日

    大場先生 先日はお世話様でした。
    大変盛況な相談会だったと思います。またご一緒できればと思います。
    ところでブログのほうも好調でなによりです。順位の入れ替わりが激しいようで全国ネットの厳しさが伝わってきます。頑張ってください。私もクリック!しますヨ。

    • ricca
    • 2006年 4月 04日

    お邪魔いたします。riccaです。
    私は新卒であるアパレルメーカーに就職しましたが
    上のトップテンで「わからなかったり悩んだりしたら相談を」
    さえしていれば私の人生はもっと違ったものだったんじゃないかなぁなどと思います。上司は熱心でしたが、目標、目標とばかり言われるものの、なんの為の目標なのか新卒の若造には空虚に聞こえ、かつ同時期に社内でその上司の不倫が発覚し、不信感を持ったまま妊娠を機に退職してしまいました。
    仕事ができる上司でしたので尊敬はしていましたが、今考えると、もっと体当たりで教育して欲しかったです。
    新卒社員は特にバイトだけしかしていない世間知らずで、仕事の厳しさや労働の喜びなどよく分かっていない子供です。
    企業の基本はやはり「人」だと思います。
    まずは信頼関係をしっかりした会社は強いんじゃないか・・・と思います。

  1.  仕事を通じて 自分を高めて行く為に 具体的な教育とともに 「自分の会社を第三者的に知る事」「自分の会社がなぜお客様に支持されているか」考える事「会社に誇りを持つ」事がとても大切なことだと感じ始めました。
     採用に当たって リクルーター中心にして 彼等に会社を語ってもらったり 夕方雑談したりしていると 次第に誇りが生まれてきているような ・・・ 彼らを基点に全体にと考えてます。
    色々な施策を白けて受け止めるのではなく 燃えて受け止めて欲しいですよね。
    もっとも 全員と言うのはありえないんでしょうが・・

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