インテリジェンスを駆使せよ
データとは観察のもととなるもので、試合の前までに用意するものだ。
一方、情報は試合のなかで拾うものである。
(野村 克也)
楽天イーグルスを球団創設初の2位、CSに導いた野村監督の言葉です。
野村監督と言えば、データを重視する野球ということでID野球(Import Dataの造語)で、
数々の弱小チームを優勝に導いてきたといわれますが、
ご本人は「データ野球とは思っていない」と冒頭にあるように述べています。
投手のクセや配球の傾向、打者のねらい球の絞り方、ベンチのサインなど、
情報はゲームの中に、すなわち現場に落ちている、それを見抜くのが野手の要である捕手だと。
この言葉を読んでいてこれはビジネスでも同様だなと思いました。
商売の基本は、顧客ニーズに応え、顧客を創造すること。
経営環境のスピードが激しい現在にあっては、
顧客接点から情報をきめ細かに拾い上げる力が企業の明暗をわけるといってよいでしょう。
企業としても顧客接点で仕事をこなすセールスパーソンに益々期待がかかってくる訳です。
これからのセールスパーソンにはインテリジェンスが求められます。
セールスパーソンが情報を現場から拾い上げるためには、
訪問前にデータが収集されていなければなりません。
そのためには、今日の訪問先では何を結論として獲得するのかが明確になっている必要があります。
そうすることで、訪問営業する際に調べておくべきことは何か、
訪問したらどういう情報を収集しなければならないかが明確になるのです。
あなたの会社の営業部隊では、
セールスインテリジェンスが駆使された営業活動が行われているでしょうか?
営業活動とは、常に工夫して、新しい売り方を開発していく必要があるのです。
その為に必要になるのが、データであり、情報ということです。
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