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起業家十戒

1.ハードワーク、一日二十四時間仕事に集中する。

2.唯一絶対の評価者は、市場と顧客である。

3.長期ビジョン、計画、夢、理想を失わない。

4.現実を知る。その上で理想と目標を失わない。

5.自分の未来は、自分で切り開く。他人ではなく、自分で自分の運命をコントロールする。

6.時代や社会の変化に積極的に対応する。

7.日常業務を最重視する。

8.自分の商売に、誰よりも高い目標と基準を持つ。

9.社員とのパートナーシップとチームワーク精神を持つ。

10.つぶれない会社にする。一勝九敗でよいが、再起不能の失敗をしない。

キャッシュが尽きればすべてが終わり。

(柳井 正)

 

起業に関するエッセンスが抽出されたような言葉ばかりですが、

私は、始めと終わりに書かれている言葉に、起業の心得が凝縮されているように感じます。

経営者ならどなたも1番目の言葉の意味を肌で実感されているのではないでしょうか。

なぜなら10番目の言葉に直結するからです。

 

したがって、一日24時間、自分の立ち上げた事業のことが頭から離れません。

“時々休暇を取れ”なんて書いてある起業本があるとしたら、

それはたぶん起業経験のないサラリーマンの書いた起業本です。

成功した古今東西の経営者の著書には例外なく同様の主旨が記されてあります。

 

消費不況で小売り各社の業績が低迷する中で、

「既存店売上高は11%増、営業利益は24%増」という実績を叩き出している

ファーストリテイリング(ユニクロ)の柳井氏でさえ、

商品がほんとうに売れるのか、店にお客が入っているか、

本部の仕事や出張の合間に自分の目で確かめに行った、と起業当初を振り返っています。

 

『人もいない、物もない、カネもない状態で借金に頼って三年計画を作り、

実行し始めてから自信満々だったかと言えば、しばらくの間は不安でたまらなかった。』

『すべてが不安ではあったが、実行し前に進むしか手がなかったので迷いはなかった。』

 

起業家は、なぜ一日24時間のハードワークに耐えられるのでしょうか?

「自分のやりたいことができる=働く喜び」だからです。

自分の頭で考えて、自分で行動する。

その成果がすべて自分に問われる。

サラリーマン時代に経験できることですが、起業はその比ではないと思います。

究極の成果主義です。

起業家がどんな想いを込めた事業でも、キャッシュが尽きればジ・エンドですから。

 

あなたが起業を考えているとしたなら、

一日二十四時間、仕事に集中する覚悟はあるでしょうか?

「イエス」と即答できないとしたら、あなたの起業はもう少し先のことになるかもしれませんね。

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