うまくいっているかい
「うまくいっているかい」と声を掛けるよりも、
「何か新しいことはあるかね」と尋ねるほうが重要です。
前者は過去に関する質問ですが、後者は将来に関する質問だからです。
思考は明日のため、イノベーションのために必要な行為です。
(セオドア.レビット)
後ろ向きの言葉からイノベーションは生まれません。
例えば、このような言葉を聞くことがあります。
「その話しは自社の業界に合わない」。
言っている方は自覚がないかもしれませんが、
この言葉を発している限り、残念ながらユニークな発想は出てきません。
恐らく、彼らは“見たいものしか見ていない”のでしょう。
レビットは、「過去の経験」と「それに基づく知恵」に警笛を鳴らしています。
「彼らは迅速かつ自信満々に行動できる。
しかし予期せぬ変化や不意打ちにまるで役に立たない」のだと。
イマジネーションに欠けた、異業種の成功事例から学ぶという視点を持っていない彼らは、
今日も、おなじみの仲良しグループ同士で、
「うまくいっているかい」という言葉を言い合っているのかもしれません。
目の前にある宝に気づかない(気づけない)のは大変惜しい気もしますが。
この記事へのコメントはありません。