最も困難で重要な決定
行動のための意思決定は観念からはもたらされない。
大事なことは、何を行うべきかではなく、何を最初に行うべきかである。
しかし、何をなすべきかについては合意は得られても、
何を最初に行うべきかについては常に合意が困難である。
(P.F.ドラッカー)
新政権誕生から一夜明けて、それぞれの党首の挨拶も明暗が分かれています。
そんな中で、街頭でマスコミが有権者へのインタビューが放送されていました。
子育て、農業、景気浮揚、財政再建、地方分権・・など、確実に進めて欲しい。
自民党政権が成し得なかった閉塞感からの脱却を求める声。
今回の結果は、自民への不満が民主への不安を上回った結果だという指摘もある。
政権運営に期待と不安の入り交じった声となっています。
民主党は、社民、国民新両党と民主党を中心とした連立政権づくり協議を開始するようです。
そして、選挙に圧勝した民主党の鳩山代表がインタビューに答えている。
「いま我々はスタートラインに立った。何をやる政党なのか注目されている。」
そうでしょうか、その段階は過ぎています。
今、注目されているのは、「最初に何をやる政党なのか」です。
ドラッカーが述べているように、
「何をなすべきかについては合意は得られても、
何を最初に行うべきかについては常に合意が困難である。」
民主党内でも意見が分かれるマニフェストの優先順位、
そして連立をつくる各党と意見がまとまるのかを不安に思う人も少なくありません。
何でもやるは、何にもやれないの言葉の裏返しとも言える。
「大事なことは、何を行うべきかではなく、何を最初に行うべきかである。」
この言葉はすべての組織に当てはまります。
先ずは、どの順番から国民とのコミットメントを確実に実現していくのか、
新政権がこれから取り組む具体的な行動の中身に注目しましょう。
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