リアリティの距離感
日常の生活上にこそ、僕の歌の題材がある。
曲と自分のリアリティの距離感というか、そういう血の濃さというのを求めてしまう。
(スガシカオ)
昨夜の「佐野元春のザ・ソングライターズ」のゲストはスガシカオ。
歌い始めの頃、ラブソングは書きたくなかったといいます。
なぜなら、私たちの日常はラブソングばかりではないから、
日常にある様々な悩み、生活シーンを切り取ってエッジのきいた言葉に仕上げる。
そして、人の心に何かを残すことを目指しているのだという。
創作のフロー(創作ノートやICレコーダーを使った方法など)も参考になりましたが、
印象に残ったのは、プロになり立ての頃の佐野との対談時のエピソード。
『プロになることで、日常が今までの生活と変わってきた。
書く言葉のリアリティが無くなるのがこわい。そのために、アルバイトをしたかった。』
喰えないミュージシャンがアルバイトをするというのは聞いたことがありますが、
言葉のリアリティを追求するためだけに、
喫茶店のアルバイトをしたかったと言い放つスガシカオ。
まさに、日常に歌の題材を求めようとする、
彼のソングライティング魂が集約された言葉だと思いました。
今回の放送からファンになる人も少なくないかもしれませんね。
リアリティとの距離感は、様々なビジネスにも応用可能なキーワードです。
来週の後編も楽しみだ。
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