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調子に乗せて進ませる法

情熱がないところに執念はなく、また、意欲のないところに情熱もない。

では、どうしたら人間は意欲を出せるのかというと、それは人を「調子に乗せる」ことである。

(西堀 榮三郎)

 

調子に乗るを辞書で引いてみると、

「おだてられ、得意になって物事をする。いい気になって軽率な行動をする。」

あまりいい意味では使われていませんが、もうひとつの意味として、

「仕事などに、弾みがついて順調に進む。」という言葉もあります。

 

西堀氏は「調子に乗せる」という言葉を後者の意味で使っています。

『仕事のなかで目的をはっきりつかませ、その目的に向かって調子に乗せて進ませる』

そのためには、『チャンスを与えて、成功の味をしめさせる』ことだと。

小さい成功体験の積み重ねが大事なのだと思います。

 

人間には、大事な決定に参画したいという欲求がありますから、

少しずつ機会を与え、達成感が得られるようにしてやることは動機づけになります。

 

でも現実にはなかなか思うようにならないこともある。

成功の味をしめさせる前に、失敗がつきものだからです。

しかし、上司は部下の力を見極めて部下に任せるたら、あとは上司が責任を引き受ける。

自分がやってしまった方が早いと思ったら部下は育ちません。

忍耐も求められます(よくわかります)。

ですが、これができた上司の部下育成スキルは1ランクアップするに違いありません。

 

「うちの会社の社員は指示待ち型で困る。」

「指示待ち型から自分の頭で考える部下へ育成したい。」

そんな上司のあなたは、調子に乗せて進ませる法を取り入れてみてはいかがでしょうか?

 

え、うちの社員は調子に乗せすぎると手に負えない、ですって。

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