久々にウイスキーを飲む
地元のウイスキー工場を見学しました。
昔はウイスキー党でしたが、最近は飲まなくなっていました。
20年くらい前は、
バーボンやスコッチウイスキーをストレートやロックで飲んでいました。
最近は、ビールや焼酎を飲んでいます。
あまり飲みませんが、プレミア焼酎がブームになりましたよね。
飲んでみると確かにうまい。
オークションなどでも高額で取引されています。
生産者の手を離れたところで、定価とほど遠い価格で取引されていたりします。
昨年、仕事で酒類の消費数量の統計を使ったことがあるのですが、
酒類の趨勢比をみると、ブランデーに次いでウイスキーの消費量が最も落ちていたのを覚えています。
統計と比例して、私のお酒の好みも変わっていったようです。
さて、工場の見学ですが、遠方から来ていた親戚を案内して来ました。
15年ぶりぐらいに来てみると、見学の施設がものすごく立派になっていました。
それと、企業とブランドのPRが、以前は惰性でやっているようなところが見えましたが、しばらくぶりでみると、メリハリの効いたものになっているように感じました。
お姉さんのガイドでしばらく工場内をついてまわることに。
ウイスキーができるまで原料の製麦からはじまって、蒸留まで、
24時間体制でコンピューターで管理されているとのこと。
休みの日なのに、工場の方もガラス越しに忙しそうに働いています。
樽いっぱいに詰まったウイスキーは、20年も経つと半分になるらしい。
空気中に水分とアルコールが飛ぶんだそうです。
これを“天使の分け前”と言うそうです。昔コマーシャルで流行りましたね。
そして、ウイスキーになる最終工程は、ブレンド。再貯蔵。瓶詰め。
どんなにIT化が進んでも、このブレンドだけは、ブレンダーなる人の“鼻”と“舌”でないと代替がきかないそうです。
手塚治虫の鉄腕アトムやハリウッドのSF映画では、人工知能を持つロボットが大活躍しますが、
21世紀になった今でも、人口知能を持つロボットが活躍できるのは、まだまだ先と、しばらく前にテレビでやってました。
つまり、どんなにウイスキー工場のIT化が進んでも、ブレンダーがいなければ、商品のクオリティを保つことはできないのですね。
中小企業の製造業では、優秀な熟練技術者の高齢化が進み、若者の製造業離れと共に、熟練技術者が持つ高度な技術が次の世代に継承されないということが問題となっています。
この工場は、大企業ですから、ブレンダーの技術やノウハウは、次世代に伝承される仕組みがあるんでしょうね。
さて、工場の見学も終わって、試飲コーナーに。
みんなうまそうに飲んでいます。
「30分以上試飲コーナーで飲まないで」と張り紙がしてありましたが、無料だと思って粘る人もいるんですかね。
私的には、「有料試飲コーナー」↓がとても気になりました。
無料試飲で賑わっている席も、このコーナーだけは人影がまばらで、ウイスキー好きのお客さんだけがおいしそうに立ち飲みしています。
広告宣伝でも、無料オファーだと、冷やかし客も集まってしまいますが、有料とすることで見込客の絞り込みができます。
私はドライバーでしたから、ウイスキーの試飲はできません。
かわりに“リンゴジュース”を見学記念にもらいました。
その反動もあってか、原酒販売コーナーで、しばらくぶりにウイスキーを買って家で飲んでみることにしました。
工場限定のやつを。
その夜、氷をぎっしり敷き詰めたグラスにウイスキーをそそいで、オンザロックで飲んでみました。
また、ウイスキー党が復活しそうです。
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