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売ってから何をする?

昨日、久々に、温泉・日帰りドライブをしてきました。
やはり、疲れた身体には温泉が一番です。
本を数冊持っていって、温泉に入ってゆったりした後にまとめて一気に読む。


温泉に入る→休憩する→ぶらつく→温泉に
というサイクルを繰り返して、数時間ゆっくり過ごすというのが私の日帰り温泉のパターン。
最近は、ちょっと名の知れた温泉宿でも、
日帰り入浴はやっていますから、ちょっと車で足を伸ばせば、
健康ランドと同じかそれ以上に格安で良質な温泉に入ることができます。
また、日帰り温泉は、宿泊する時の目安にもなりますから、
旅館で提供するサービスをしっかりと見ておきます。
これはお客の視点です。
旅館では、このお客の視点に立てるかどうかが、
繁盛する宿と、そうでない宿の分岐点になるんじゃないでしょうか?
でも、日帰り客がこのような目線で見ていることを意識しているところもそんなに多くはないよう気がします。
日帰り客を軽視する宿もまだまだ多いですね。
確かに、目先で見れば日帰り客より宿泊客の方がお金を多く落としてくれます。
でも、LTV(Life Time Value=顧客生涯価値)で見たらどうか?
もしかしたら、目の前の日帰り客が優良顧客になる場合もあるかもしれません。
今回、行った温泉ホテルは、とてもいいお湯でしたが、どうやら後者の部類に入るようです。
この温泉一帯は、ワンコインで癒しの湯が楽しめるというのが売り。
たった500円で、本格的な温泉に入れるんですから、これは強烈なオファーになります。
私は、はじめて温泉にいく土地では、まず駅に直行して、温泉の情報を集めます。
駅は情報の宝庫ですから、わざわざ温泉本を買う必要もないのです。
いろいろ見比べて、いくつかの温泉宿の中から1件を決めました。
フロントでお金を払って、早速、お風呂に直行。
一汗をかいて、風呂から上がって、喉が渇いたな・・と辺りを見渡すと。
自販機がない。
この温泉宿。
広いのですが、フロントで500円払ったら、それ以降は売り込みなし。
お土産売り場があったので、いろいろ見て回ると、
売場には人が誰もいない。
(すごく立派な温泉ホテルなんですがね)
お客が、一歩旅館(店内)に入ってから出るまでが、商人の腕の見せ所です。
500円の入浴料が1000円にも2000円・・にもなるはず。
だって、周囲にいくつもの温泉宿がある中で、わざわざお客が来てくれた訳ですから。
売り込まないでどうするの?って感じです。
要するに、このブログをご覧の皆さんがよくご存じのマーケティングです。
もし、これでこの旅館が、「日帰り客は儲からない」とか言っていたら「アホ」ですよね。
だって、私は財布を開いて、中のお金を出そうとしているわけですから。
結局、まったく売りこみはなし。
さすがに、この日はこの温泉宿でゆっくりする気がしなくて、
温泉からあがって、すぐに帰ってきました。
もちろん、帰りの道中、いろいろなところに寄り道して、お金を使ってきましたけどね。
お客さんに商品を売った後に、何を売るかを考えるのが商売人。
お客を目先ではなく、LTVでお迎えしよう。

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コメント

  1. はじめまして、よろしくお願いします。
    僕は仙台で開業した薬剤師です。
    薬局にも当然マーケティングの知識は必要だと思っています。
    これから勉強していきたいと思います。

  2.  日帰り温泉って 結構大きな需要があるんじゃないでしょうか?
    温泉宿への宿泊は高いですからね。
    ドライブのついでに・・・って言う人が トヨタでの同僚には多かった様に思います。
    お湯そのものの魅力とは言っても お風呂の種類(ジェット 打たせ 露天といった)も大きな要素のようでした。
    そんなわけで 153号線沿いに日帰り温泉が続々オープン。
    需要はあるんですから おっしゃるように 売り方を工夫しないてはありませんね。
    かもねぎ状態ですからね

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