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アンプラスマーガリンの発想法

さて、クイズ。電子レンジ+水=何?アイスクリーム+しょうゆ=何?では次に、アンプラスマーガリンとは?

この発想法が手にはいると、アイディアが次から次へと溢れてくるかもしれませんね。

 

アイディアとは既存の要素の新しい組合せ以外の何ものでもない。

ジェームス・W・ヤング

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ある人がチョコレートバーをかじりながら夢見心地で歩いていると、

もう一人がピーナッツバターを食べながら、同じくぼんやり歩いてくる。

 

そして二人がぶつかる。

 

「おい、君のピーナッツバターが、ぼくのチョコレートについたじゃないか」

もう一人がこう答える。

「そっちのチョコレートも、ぼくのピーナッツバターについちゃったよ」

 

そして二人は手に持ったものを食べてみる。

二人はお菓子の傑作ができあがったことにびっくり仰天。

 

ここでナレーションが入る。

「リーズのピーナッツバター・カップ。

二つの味が一つになって、たまらない美味しさ!」

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これはダニエル・ピンクのハイコンセプトで紹介されているエピソードですが、

とても面白い話しだと思いました。

この話しから思い出したのが、ヤマザキの「なかよしアミー」。

アンプラスマーガリンのパンです。

 

私が中学生の頃に登場したパン、コッペパンにあんとマーガリンがサンドしてあります。

初めて見た時は、「えっ」という驚きの方が先行していましたが、

食べてみるとこれがウマイ。絶妙のマッチングでした。

今や○○+マーガリンは定番になっていますが、当時としては画期的なパンだったと思います。

 

それまでは、誰もひとつに組み合わせるという発想がなかったものが、

新しいやり方で組み直すと、ひとつの新しいアイディアとして生まれる。

世の中にある新製品や画期的と言われるアイディアのほとんどは、このパターンで生まれていると聞きます。

 

これまでの常識で考えると凡庸なアイディアも、見方を変えると革新的なアイディアとして生まれ変わる。

ジェームス・W・ヤングが言うところの、「アイディアとは既存の要素の新しい組合せ以外の何ものでもない。」

脱常識、逆常識の発想法です。

 

そう考えてみると、よく企業の現場で耳にする、

「そのアイディアは以前も試したことがある」

「我々のやり方には合わない」

「できっこない」

・・といった類の発言は、頭で汗をかくことを自ら放棄していることを露呈しているようなものです。

 

また、私たちが仕事でアイディアに行き詰まっていたり、問題に直面して突破口が見えないでいる時は、

左脳思考になっていることってありませんかね?

左脳は、理性的・論理的・分析的であり、右脳は、本能的・感覚的・総合的と言われます。

どちらが大切というより、どちらも人間が生きていく上で大切なものですが、

両者のバランスが大切です。

 

トッピングの発想がなかった時代には、左脳の論理思考で考えていたら、

「チョコレートバーとピーナッツバターの組み合わせ」や、「あんとマーガリンの組合せ」

なんて浮かばなかったかもしれませんね。

 

定番になった、「おかし」+「おもちゃ」=グリコ。日本初の"おまけつき"お菓子です。

「電子レンジ」+「水」=健康調理器。“水で焼くレンジ”があるってご存じでしたか?

「アイスクリーム」+「しょうゆ」=未体験ゾーン。大ヒット商品です。

調べてみると、既成概念をブレークスルーする様々な商品があります。

 

冒頭の言葉がわかっていると、アイディアは次から次へと溢れてくることでしょう。

もっともそれを制御する一番の敵は、他の誰でもなく、

慣れ親しんだ思考法から離れられず、業界の常識にどっぷり浸かったあなたの石頭ということになりますが。

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コメント

  1. なにかちょっとした切欠ですよね。
    なにが切欠になるかわからないから
    そのエピソードがまたおもしろいですよね。
    応援くりっく!ぽちっ

  2.  マチスケさんこんにちは
    学生時代の山小屋でアルバイトをしていたときに 甘いものが食べたくて探し出したのがぜんざいの缶詰。
    おもちはなかったのですが うどんならあるじゃないかと・・・
    それならいったいそばはどんな味だろうと 両方試してみました。
    白玉粉の延長のうどんは あんがからまずに× みんなが馬鹿にしたそばは絶品でした。
     ピュアな環境でピュアな発想をすることが大事ですね。

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