選択を行わない現実
先日、新聞販売店を経営している経営者から相談を受けました。
業績の伸び悩みに直面していて、何か良い対処法はないかというものです。
偶然にも、別の新聞販売店経営者からも同様の相談を受けました。
慣習であるが故にこれをなす人は、何らの選択を行わない。
(J.S.ミル)
いまやインターネットを使えば効率的に情報収集することができます。
これまでのように新聞一紙を購読するという習慣を持たない人も増えているようです。
実際に新聞に掲載されている記事は、オフィシャルのデータベースにアクセスすれば閲覧することができます。
有料サイトを使って検索すれば、特定のキーワードに関連した記事を集中的に調べることもできます。
じゃあ、新聞販売店は打つ手がないのかというと、私はそうではないと思います。
経営者に対していくつかの質問をしてみます。
私「○○はやっていますか?」
経営者「やってません」
私「それでは○○は?」
経営者「やってません」
話しをしてみると、こういうやり取りが実に多いのです。
例えば、ある経営者は映画上映会を開催して集客します。
無料で映画を見ることができる訳ですから、当然ながら人は集まります。
でも、それでおしまい。
次のステップという思考法がまったくないのです。
あとはひたすらただ待つのみ。受け身です。
同業者の中には、「この景品をつけますから1ヶ月だけでもとってください」というところもある。
自分のノルマ達成のためなら強引な新聞購読の勧誘をする業者もいます。
こういう業者が多い業界ほど、チャンスだと思いますよ。
自分たちが常識と思っている極の方向に思考を持って行ったらどうなるでしょうか?
私は経営相談の場でいくつかの方法を提案してみました。
業績の伸び悩みの対処法ですから、即効性のあるやり方もお話ししました。
さて、冒頭のジョン・スチュアート・ミルの言葉ですが、これはドキリとしてしまいます
私だけでなくあなたもそう思ったかもしれません。
先日セミナーを受講して人間の脳について考える機会がありました。
人間の脳は情報処理の効率を高めるために慣れというメカニズムを用意しているそうです。
情報が溢れかえるほど、その傾向が強まるのかもしれません。
先入観や思いこみからくる慣れはビジネスではデメリットとして現れます。
何の選択も行わないという現実はないだろうか?
先入観や思いこみで目の前を通り過ぎるチャンスを見逃していないでしょうか?
毎日を過ごしている行為の中にこそ、ビジネスチャンスが潜んでいるに違いない。
慣習であるからこそ、こういう視点を持ってものを見るようにしていきたいですね。
印象付けてその後のアプローチがあるかないかでは
大きな違いですよね。
アイデア性をもっていかないとですね。
応援くりっく!ぽちっ
今までこうやって来たのに何で変えなきゃいけないの?
このやり方以外はうまく行かないんだ・・・・
っていう発想ですね。
選択=変革 と考えると 当社も3年前はそうでした。
この状態を ゆで蛙 って言うんだろうなって つくづく感じちゃいます。
恐竜のように滅びちゃうぞって
あるいは チーズはもうそこにはないぞ!っていうことですよね