仙台のコンサルマチスケ

この秋、全国的に開催中のセミナーがあります。

ここ仙台では本日が5日目、今日から私の出番です。

受講生の皆さん、とても集中していらっしゃいましたよ。

汝の視力を内部に向けよ、やがてそこには、いまだ発見されざる、千もの領域が見つかるだろう　

（ソロー）

現在、仙台商工会議所で起業塾を開催しています。

独立・起業に必要な知識を体系的に学ぶ全１０回のセミナー（合計３０時間）です。

講師陣は、中小企業診断士、税理士、司法書士、社会保険労務士、

それぞれの専門分野ごとにセミナーを行います。

各回のテーマとして、事業を開始するための心構え、ビジネスプラン（事業計画）作成、

実際の起業に役立つ内容といったアウトラインは決まっていますが、

セミナーの中身はそれぞれの講師によるオリジナルコンテンツです。

私は、事業企画構想、ビジネスプラン（事業計画）を４回に分けて担当しています。

受講者の年代は20代～50代でしょうか、皆さん熱心にメモをとられていました。

受講生の多くは、初めて事業計画を策定されますが、この体験は極めて重要です。

起業にあたって必要な知識を学習できることはもちろんのこと、

実際に自分の事業計画を策定するプロセスで、いろいろなアングルから事業の内容をチェックし、

ヌケモレを発見したり、これまでの経験尺度で考えつかないような思考フレームを学ぶことができます。

今日は事業構想を描くために、アイディアを生み出す環境整備の仕方や、

起業家が持つべき思考ツールから始まり、事業構想への落とし込みについてお話ししました。

セミナーの前半では、これから事業計画を作成するにあたって、

自分自身の強みを発見するための「スキルの棚卸し」を行いました。

ほぼ半数近くの方が50個ほど、そして一番多い方で100個ほど棚卸することができました。

これを短時間で行います。

まさにソローの言うように

「汝の視力を内部に向けよ、やがてそこには、いまだ発見されざる、千もの領域が見つかるだろう」

を実践していただいた訳です。

帰りに、一番多く棚卸しをした女性とエレベーターでご一緒しました。

ご自身のビジネスの立ち上げを着々と準備されているようです。

「これから一杯相談させてください。」の言葉にまかしといてという感じです。（笑）

また、お二人でいらした年配の方は最近ビジネスを立ち上げたばかりだそうです。

すでに事業計画を作っているそうですが、

私は、このセミナーで現在のビジネスを点検する場として活用してはどうかと申し上げました。

計画は常に変更を加えるべき対象です。

世の中も刻々と変化していきますから、以前作成した計画を大事に持っているだけではなく、

事業計画のコンテンツも変化させていかなければならないのです。

2日の休み明けには、第二ラウンドがスタートします。

この休みで宿題をしっかりやってきていただきたいと思います。

次回は、今回の事業構想をもとに、戦略と事業計画についてお話しする予定です。