仙台のコンサル(中小企業診断士)が本音をあなたにズバリ語る!

あなたはツッコミが入れられるか?

あなたはツッコミが入れられるでしょうか?

いえいえ、漫才のボケとツッコミの話しではありません。

営業や生産技術には強いが、会計は苦手という社長も少なからずいらっしゃるようです。

 

その結果、会計が経理部長や会計事務所に任せっぱなしになっています。

部長クラスなら営業や生産などのようにそれぞれの分野のエキスパートであればいいのですが、

社長はそれぞれの領域をバランスよく知っておく必要があります。

 

一番良くないのが、人任せの状態。

 

得意な分野では、詳細なツッコミを入れるのに、

苦手な会計分野となると、経理部長に難しい言葉で説明されたとたん、ツッコミがいれられない。

 

「あ、そう。ではしっかり頑張ってくれ」

 

これではいけません。

でも、こういった話しが実際にあるのですよ。

 

経理部長という肩書きがついていても経営者ではありません。

経営者のような全社的視点から物事を見てくれると有り難いのですが、

現実にはそういった方は少ないといえるでしょう。

経営者は経理部長の説明を判断する必要があります。

 

また、「うちの会社は会計事務所に頼んでいるから・・」と安心している社長もいますが、

本当にそれで大丈夫ですかね?

例えば、月の第1週~10日頃には、前月の実績について説明がありますか?

 

私が「それでは、社長、先月の試算表見せて下さい」というと、

「シサンヒョウ?」と不思議な顔をする社長がたまにいらっしゃいます。

この会社では、試算表が経営に活用されていないということです。

 

理由を尋ねると、会計事務所から試算表の提出がいつも2,3ヶ月遅れなのだそうです。

それが当たり前になっているというから驚きです。

 

これでは、社長が“スピードの経営”という言葉を知っていても、

会社はスピードの経営を実現する状況にはほど遠いということです。

 

それから、あなたの会社で契約している会計事務所の職員は、

誰でも資料を見ればわかるようなことを、さも当たり前に言っているということはないでしょうか?

 

「先月より売上が○%減っています」

「今月はガンバッテ売上を伸ばしましょう」

 

「先月より経費が○%増えています」

「今月はガンバッテ経費を減らしましょう」

 

単なる問題の裏返しです。

これでは“何も言っていないのと一緒”ですね。

こんなものはアドバイスでも何ともありません。

 

あなたはツッコミを入れられるだろうか?

 

社長は、会計を苦手だと言っている場合ではありません。

「うちは、経理部長や会計事務所に任せているから安心だ」なんて思ってませんか?

人任せにしないで、最低限、ツッコミが入れられる知識を持っている必要があります。

 

でも、すぐに「あの会計事務所はケシカラン」なんて思わないでくださいね。

こういったケースは、サービスを提供する側の問題でもありますが、

それ以上に、このようなサービスを野放しにしているサービスの受け手の問題も大きいのです。

サービスのクオリティはあなたが決めているのです。

 

関連記事

コメント

  1. 最低限の知識はですね。
    会計は特にですよね。
    自分の会社の会計状況をまったく知らない
    社長さんもいたりしますしね^^;
    応援くりっく!ぽちっ

  2.  マチスケさん
    分からないって言うのも時には強いもの いくら質問しても 恥だとは感じません。
    もちろん3年もたった今では少しは感じますが・・・
    とにかく 経理がつかむ数字は決算用。
    経営用ではないことが多いですね。
    利益はあってもなぜお金がないのか? 当然仕掛品があったりするわけですが “ですからそれは当たり前です”では
    成長してゆけません。
    稲盛さんのようにそこからスタートして 京セラ会計学まで進めちゃう・・まではいかなくとも
    何でそれが当たり前なの?くらいはいつも言う・・・
    そんな存在でありたいって考えています

  3. こんばんは!
    社長って色々なことを知っていないといけないし、考えないといけないし、凄い職業だなと最近思います。心配事や問題もきっとレベルが違うでしょうし。私などは好き勝手ばかり言っているので、小さいですね・・・。

  4. 笑顔整体 健康の知恵袋:院長さん
    財務諸表を税務申告するだけにしか利用されていないケースも見受けられます。問題点や改善点を見出すためにも活用して欲しいですね。ありがとうございます。

  5. acbさん
    経営者のように忙しい方は会計を勉強している時間がなかなか持てない場合があります。でも、だから人任せにするのではなく詳しい方に聞けばいいのです。稲盛さんも著書の中で会計でわからないことがあれば担当部長に何でも聞いたと読んだことがあります。
    もし経営者が会計が苦手だとしても、そのままにしないで、自分で理解できるまで勉強を続けなければなりません。だって他人に自分の財布をあずけていたら心配でしょうがないですからね。(笑)
    ありがとうございます。

  6. 手文庫@ビジネス書で問題解決さん
    私もサラリーマン時代は狭い視野で上司である社長を見ていましたが、実際に自分がその立場におかれると180度視野はかわりましたね(笑)。実際、体験してみないとわからないことは沢山あります。
    ありがとうございます。

  7. 私はまだ1人で活動しておりますが、会社を大きくしていきたいと思っております。
    ツッコミ入れられる社長になります。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

CAPTCHA


仙台のコンサル「マチスケ」

コーヒー片手に、ビジネスのアイディア、ヒントを発掘!仙台のコンサル「マチスケ」(中小企業診断士)が本音をあなたにズバリ語る!

アーカイブ