わずかな部分が何かを知る
どんぶり経営って言葉を聞いたことがありますか?
良い意味では使われていませんね。
こういった会社が業績をアップさせるためには、何から取り組めばいいのでしょうか?
企業の幹部研修を行う際に参加者に聞いてみることがあります。
目標を聞いてみる。
のです。あるいは、
現状を聞いてみる。
これでもいいでしょう。
この質問で、その幹部の日常の仕事の取り組み状況が大体わかります。
「ちょっと調べてみます・・」
といった言葉が発せられたとしたら、
その幹部の頭の中には目標が入っていませんから、目標達成は赤信号状態といえます。
目標を即答できるか。
これは目標達成に向けて重要な問いかけです。
しかし、即答できたとしてもこういう答えが返ってくる場合があります。
「昨年の20%アップです。」
そういう場合、さらに、質問を続けます。
どのようにしてその目標を達成するのですか?
「・・・・・」
この問いに答えられない場合、これも赤信号です。
こういった幹部がいる会社はたいてい“どんぶり”です。
売上目標の明細を応えることができない。
どんぶりの中身を答えることができないのです。
売上の明細を知り、重要な部分を選択して、そこに資源を投入する。
これは基本です。
経営診断を実施すると、多くの会社では、「80対20の法則」が存在している。
80対20の法則とは、例えば、20%の顧客で売上の80%以上を占める、というようなことです。この逆もあります。
この80と20には、売上だけではなく様々な項目を当てはめることができます。
大抵、業績が低迷している会社は、20%の売上しかもたらさない80%の顧客に振り回されているのです。
ほとんど影響力がない多数とは何か
圧倒的な影響力をもつ少数とは何か
これをつかむことがはじめの一歩です。
なぜなら、冒頭のような会社では、わずかな部分が何かを知り、その部分に力を集中することができれば、いま以上の成果を生み出すことは確実にできるからです 。
トヨタから 田舎に戻って この会社を継承しました。
製造業なのに かなり違う部分があります。
当たり前の事を当たり前にやる会社は とても強いって 初めて知りました。
何とか そうなりたいと 考えたり 皆さんの意見を参考にしたり・・の毎日。
さて どんぶりのお話。
当社も まだ抜け出すません。
一番の方策は 毎日現場を見ること。 そして おかしいなと思った事を確認して行く事のように思います。
そうしていると どんぶりでは 話が出来なくなるし 解決したい問題点の”引き出し”をたくさん持つ事になりますからね。