とっておきの道具
出来合いでなく、自分だけの・・これはカンタンには手に入りません。
一流の選手はとっておきの道具を持っているものです。
何の話しをしているのかって? もちろんビジネスの話しです。
マリナーズのイチロー選手が好調です。
連続盗塁成功の記録が「45」で途切れていましたが、
翌日には一打席目で出塁すると三盗塁を決め、打率も上昇しています。
新聞やテレビなどのメディアで彼のインタビューが取り上げられますが、
その試合後のインタビューが、またいかしています。
前に、私の事務所の勉強会で会員さんに紹介しましたが、
彼のインタビュー集はマネージャー研修の教本そのものです。
「ぼくは一試合一試合振り返っている、まとめて振り返ることはしない。」(イチロー)
このひと言からもいろいろなインスピレーションが舞い降りてきます。
例えば、経営計画を作っていない経営者がいらっしゃる。
なぜ、経営計画を作らないのか理由を尋ねると、
過去に取り組んだものの、経営計画という道具をうまく使いこなすことができなかったという回答です。
否定するものではないが、必要性を感じていないので作っていないと言います。
でも、本当にそれでいいのでしょうか?
経営計画を作る目的はといえばいろいろあると思いますが、私は次のように回答しています。
「ズレを知るために作る」
そもそも、月末や期末になって慌てる人は、ズレを把握できていないからです。
ズレがわからなければ、ズレを埋めることもできませんね。
計画があることで、実際と照らして、ズレの存在に気づくことができます。
ただし、ズレは1年後になって気づいたのでは遅すぎです。
まとめてズレを確認していたのでは遅すぎます。
そこで、“まとめて振り返る”のではなく、“一試合一試合振り返る”ことが重要になります。
言うのはカンタン。要は、やっているかどうか。
前回、話した「行動」です。
修正をかけられるスピードが業績を左右するのです。
どんな優秀な選手でもスランプは訪れます。
そこで、結果が出ないと、端から見ていても、それはもうマスコミのプレッシャーたるや、凄まじいですよね。
もっとも彼らはそんな表情すら見せませんが。
松坂選手も開幕しばらく結果が出なかった時、重圧は少なからずあったのでしょう。
でも、彼らが目先のスランプにも動じず、その後に結果が出せるのは、
試行錯誤から生み出した自分なりの道具を持っているからでしょうね。
だからそれを語った時に、人は感動するのでしょう。
出来合いの道具では壁を突破することはできないでしょう。
慣れ親しんだ現状から一歩踏み出すことで、
見えた視界、そして手に入れた材料を再構築して、
初めて自分にピッタリの道具が手に入るのだと思います。
私もこの道具を手に入れるために一歩進んで再構築を繰り返しています。
すぐに、ドラえもんを頼っては、手に入らないということです。
イチロー選手の活躍すごいですよね^^
モチベーションを何年も維持し続けるって
並大抵のことじゃないですしね。
実際にはその場その場で復習してそうですよね。
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大場さん、こんばんは!
仕事でもその都度やるほうが効率のよいこともありますよね。確かにあとになると分からないという現実的な問題もありますね。
こんにちは。
今回のお話しも参考になります。
人は一日一日、惰性に生きている時間が長いように思います。
忙しい営業や経営者も些事を処置していくうちに一日が終わる
人は多いように思います。
そのとき、方針とのずれ、当初の思惑とのずれを日々認識することで微調整を毎日繰り返せますね。
これは個人でもそうだと思います。