仙台のコンサルマチスケ

最近、テレビで野球をみなくなりました。
テレビそのものを見る時間がないのですが、世間一般を見ても視聴率が振るわないようです。
そんな時、あるコラムに目が止まりました。広島東洋カープの嶋選手の毎日つけているノートです。

広島東洋カープの嶋重宣選手は、東北高校出身です。
地元出身の有名人の一人。
私との共通項は、名前に「宣」の字と、母校は異なりますが同郷の東北出身。
2004年には、「赤ゴジラ」として、首位打者、ベストナインなどの数々のタイトルをとっています。

嶋選手が入団したのは、1994年ということですから、１０年目にして大ブレイクした訳ですね。
入団5年目には、投手で入団したものの肘の故障で外野手に転向しています。
その時の外野といったら前田、金本、緒方のセリーグを代表するトップレベルの選手ばかり。

通常は、ここでやけをおこしてしまいますよね。
私も熱狂的な野球フアンではありませんが、地元から入団した選手の活躍には興味があります。
東北からも契約金数億円で入団した選手がいますが、
１軍に上がることもなくいつの間にかやめてしまったことは少なくないものです。
嶋選手は、やけをおこさないように、

毎日をリセットしていた
といいます。
2003年には、２回だけ打席に入る機会があった。
しかし打席に起用されたのは消化試合、ヒットを打っても観客からの拍手は無し。
その年のクビ覚悟のシーズンオフ、新しい打撃コーチに才能を買われかろうじて残留する。
コーチの指導のもと、打撃ホームの改造に着手。
そして、翌年には赤ゴジラとして大ブレイクする。

このエピソードには、私たちビジネスパーソンも大いに奮い立たされますが、
私が注目したのは、次の内容です。

毎日、毎日ノートをつけている

というのです。
打撃は水物、野球ではどんなに調子がよくてもスランプが訪れます。
そんな時に、何度も何度も秘密のノートを見る。
誰にも見せない秘密のノートには不調克服のエッセンスが詰まっているようです。

嶋選手の記事を読んで、ビジネスとスポーツの共通項は多いな、と改めて感じました。
ビジネスパーソンにも好不調の波はあります。
営業をしていてもどんどん受注が決まる日もあれば、打つ手が空回りする時もある。
事務も生産も設計も同じでしょう。

あの天才バッターのイチローですらスランプに陥ります。
スランプになると、これまでの高評価とはうってかわって、厳しい言葉が誌面を賑わします。
イチローはいいます。
「力を出し切ることは難しい、苦しくて倒れそうになる。
でも、それをやめたらプロの資格はなくなる」

誰でも思うとおりにならない時はある。
「できなくてもしょうがない」と諦めてしまうのは、最後の最後でもいいはずです。
途中で諦めてしまったら、絶対に目標を達成することはできません。

「できない・・」
でも、そこでバットを振るのではなく、我に返るための“道具”があるといいですね。
できない時にバットをやみくもに振っても傷が深くなるばかり。
私も絶対に人に見せないノートがあります。
紙に書き出してみると、意外と不安の中身は対処可能なものであること多い　ですね。

あなたは、好不調の波を小さくする道具、持っていますか？
不調克服のとっておきの方法、よかったら教えてください。