元旦の過ごし方
謹んで新春のお慶びを申し上げます。
皆様のご健康とご繁栄をご祈念申し上げます。
平成23年 元旦
昨日から降り始めた雪は、朝、目が覚めると深く積もっていた。
天候が不安定だった昨日までと異なり、雪はさらさらのパウダースノーに。
遠くまで広がる白銀の雪景色になっていた。
朝食前に降り積もった雪をかいた。
5分もスコップを振り回すと汗びっしょりになる。
トレーナー1枚もあれば十分だ。
鈍っている筋肉が悲鳴をあげるが、それもお構いなしに雪をかき続ける。
都会からの来訪者は雪かきをイベントとして体験するが、
田舎の人たちにとって雪かきは日常の光景だ。
老若男女、雪かきをして1日の生活が始まる。
雪かきをしていると、新聞配達の子供たちが自転車でやってきた。
こちらより先に子供たちが挨拶をする。
「おはようございます。ごくろうさまです。」
そういえば自分から挨拶をする子が少なくなったような気もする。
新聞配達少年の笑顔が輝いて見えた。
場を変えてみるとすべてが新鮮に映る。
2011年の幕が開いた。
虎から卯年へ。
どんな1年になるのだろう。
一部の企業には景気回復の薄明かりが見えてきたというが、
中小企業にはまだその実感はない。
アメリカの鉄道会社が失敗したのは、
鉄道会社から輸送会社へとドメインの定義を誤ったからという話しは
戦略論の教科書に登場する有名なエピソードだ。
つまり、鉄道会社は、自動車やトラックといった代替手段に需要を奪われたのではなく、
伸び続けていた需要に応えることができなかったために没落したという話しである。
多くの企業が少しだけの手直しのような改善ではなく、
屋台骨を含む抜本的な事業構造の見直しが必要になる。
企業の力量が試される時だ。
過去の経験尺度で物事を見る先入観はこれからの時代に明暗をわける。
会社の在り方そのものを見直す時期にきている。
ドメインの定義を変えない、変えることができない会社のたどる道は、
過去の失敗事例が教えてくれるところである。
いろいろな真新しいことに手をつける前に、
「わが社はいかなる企業であり、いかなる企業になろうとしているのか」
企業の向かう先(向かっている先)がどこかを考えてみることは、
じっくり時間のとれる正月休みに適した行為ではないだろうか。
今年、1月から新しくご指導を開始する企業がある。
年明け早々、その準備に着手しなければならない。
お節料理を食べてお屠蘇をいただいたが、
これからやるべきことが次から次へと浮かんできている。
年が改まって、平成23年の卯年。
私たち一人ひとりがドラマの主人公だ。
時代の波に乗り遅れることのないようにしたいと思う。
今年1年もよろしくお願いいたします。
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