忙しさをつくりだすもの
雑事は、本来の仕事の生産性を破壊するだけでない。
仕事への動機づけと誇りを台無しにする。
(P.F.ドラッカー)
雑事に振り回されていることはないでしょうか?
急な電話や来客があると、集中して取り組んでいた仕事を中断せざるを得ません。
社内の上司や同僚、部下によってもらたらせる場合もあります。
席にもどって仕事をすると、「あれ、どこまでやったっけ?」
中断前の状態に戻るために、さらに時間を要することになります。
私たちの周りには、仕事の集中を阻害する要因がいくつも存在します。
この雑事について、ドラッカーは次のように指摘しています。
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「本来の仕事か」、「本来の仕事に必要か」、
「本来の仕事に役立つか」、「本来の仕事がやりやすくなるか」
答えがノーならば、そのような活動は仕事ではなく雑事にすぎない。
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つまり、本来の仕事以外はすべて雑事だということです。
雑事を自分の仕事だと思いこんでしまっていることはないでしょうか。
例えば、営業現場で目にする「顧客からの急な呼び出し」というものもあります。
「お客さまから急な納品をするように電話があったので、これからすぐに行ってきます。」
一見するともっともらしい話しですが、
こういう仕事を続けている限り、この会社の営業部隊の生産性は高まりません。
経営システム、業務オペレーションのどこかが間違っているといってよいでしょう。
お金の予算は厳密に管理する会社は多いですが、
時間の予算管理となると、そうとも言えないようです。
本来、時間を何に投入したかが、仕事へのリターンとなって帰ってくる。
雑事とは外部要因によってもたらされるものであり、
仕方のないことと諦めてしまっているかもしれませんが、
そのような状況を次々に発生させている自社(自分)の問題と捉えることで、
解決可能な状態になることも少なくないものです。
あなたの忙しさをつくりだすものとは何でしょうか?
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