ジコチュウな人
不平不満のある人は、しじゅう上ばかり見て、下を見ないでいる。
みんな幸福で、自分だけがこの世の中でいちばん不幸な人間のように考えちゃっている。
この考えは必ず未練であり、愚痴であり、もう価値のない世迷いごとだけであります。
世の中にはもっと気の毒な、哀れな人がどれだけいるかを考えてみないのであります。
(中村 天風)
以前、ある会合(飲み会)で彼の言動に辟易したことを思い出しました。
会の幹事だった彼は、昼間の人当たりの良さはどこえやら。
よほど不満がたまっていたのか、酒の酔いにまかせて仕事、プライベートと、くだを巻く。
良い方に解釈すると、不満をぶちまけやすい相手だったのかもしれませんが、
ぶちまけられた方はたまったものではありません。
中村天風師は、不平不満を口にする人を冒頭の言葉で見事に喝破しています。
『世の中には自分よりもっと気の毒な、哀れな人がどれだけいるかを考えてみない』のだと。
いわゆる、ジコチュウ(自己中心的)な人なんですね。
誰でも、自分の思うとおりにうまくいかないこともある。
「軌道修正のためのシグナル」と捉えることで、その後の結果も変わってくるのではないでしょうか。
先ずはイッパイ・イッパイにならないよう、適度なあそび、ゆとりを持つことなんだと思います。
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