所を得る
仕事を変え、キャリアを決めるのは自らである。
自らの得るべき所を知るのは自らである。
組織への貢献において、自らに高い要求を課すのも自らである。
飽きることを自らに許さないよう予防策を講じるのも自らである。
挑戦し続けるのも自らである。
(P.F.ドラッカー)
創業塾、起業セミナーなど、これから起業を予定している方を対象としたセミナーで、
このドラッカーの言葉を紹介することがあります。
受講生は、すでに起業されている経営者、個人事業主、サラリーマン、主婦、アルバイトなど。
起業にあたっての心構えから、事業構想、事業計画作成と進み、
最終日には、できあがった計画を個別に点検、指導することもあります。
成熟した事業分野において新たなチャンスを見つけた方、
自らの想いを計画というかたちで具体化した中で、不足している情報に気づかれる方もいらっしゃいます。
計画は仮説ですから、その通りになるかもしれないし、ならないかもしれない。
しかし計画通りに進んでいるかどうかを知る手立ては計画をつくることによってのみ得られます。
そして、その仮説に力を与えてくれるのが、起業にあたっての想いです。
困難な状況に直面した時、今回、明らかにした自分の想いが力を与えてくれます。
起業するということは、サラリーマン時代と違って、自由裁量の余地は拡大しますが、
責任の重さはそれ以上増します。
自分の行った行動は会社という緩衝材を得ることなく、ダイレクトに自分に返ってきます。
私の経験からもこれは机上でいくら勉強したところで学べるものではありません。
マニュアルでなく、実戦することによって初めて身についていくものといえるでしょう。
起業してから冒頭の言葉の重みを実感することができるのではないでしょうか?
また、この言葉は起業家のみならず、サラリーマンについても覚えておいて欲しい言葉です。
そうです、起業家マインド。
自らを変えるのは自らである。
組織の一人一人がこういうマインドのもとに仕事に取り組んだら経営基盤の強い会社になるでしょう。
現在の自分のポジションに満足できなかったらこの言葉を思い出してください。
そして毎日が居心地良くなった時こそ、思い出して欲しい言葉。
もちろん、私もこの言葉をいつも頭の片隅に置いて仕事をしています。
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