自分にピントを合わせよう
自分がありたい姿を計画に描いたとしても、まだ十分ではありません。
計画の実現度を決めるのは、何だと思いますか?
進歩とは反省の厳しさに正比例する
本田 宗一郎
今回は、PLAN→DO→SEE が機能しない2つめの理由です。(前回の内容はこちら)
② 計画を立ててもチェック、振り返りを行わない
「結果オーライ」でいると、いつまでたっても自力がつきません。
「七転び八起き」ということわざがありますが、何度も同じような転び方をしていたのでは進歩がない。
1回転んだ時に、なぜそうなったのかを考えなければ、また同じような転び方を繰り返してしまいます。
ゆえに、自分の活動内容の中で、何が計画通りに進んで、何が計画通りに進んでいないのか、
何が成果を生み、何が成果を生まなかったかをチェックし、振り返ることが大切になります。
これは、計画が順調に推移している場合であっても必要です。
たまたま出たヒットでは何も得るものはありません。どうやってヒットを打ったのかが大切です。
そのためにも、計画には行動レベルの内容が盛りこまれていなければならない。
ざっくりと計画が達成、未達とするのでなく、活動内容の一つ一つにメスを入れるためです。
しかし、『計画を立ててもチェック、振り返りを行わない』理由もわからないではありません。
目標の達成度が低い場合などは、だんだん現実に目を背けたくなります。
ある会社で研修を実施した時の話しです。
ある会社で、現状をありのままに書くという演習を行いました。
その研修を受講していたAさんは、何度説明しても現状を書くことができませんでした。
自分がありたい姿を書くばかりで、自分のおかれている状況にピントを合わせることができなかったのです。
そこで冒頭の言葉です。本田氏はこうも言います。
「人間は誰でも反省の重要さは一応知っている。
しかし、必要なときに必要な反省をしている人間というのは意外に少ないものだ。」
自分自身に冷静に批判の目を向けることは勇気のいることなのだ、と。
「反省となると批判によって得られたデータをもとに、直接その幹部へ切開のメスを振るうことなのである。
なまやさしい勇気ではそれはできない。自己との闘争である。」
現状に目を向けることがはじめの一歩になるということですね。
どの分野においても、計画を立てた以上、その実現に執着することがプロといえるのかもしれません。
ありたい姿を描くだけでなく、あなたは自分にピントを合わせることができるでしょうか?
まず現状をみてこそですね。
そうすることで目標へのプランも
見定めやすくなりますしね。
今が見えずに足元がおぼつかない状態では、
先へ進んでいるようで、
実際には進んでいないなんてこと多いですしねぇ。
応援くりっく!ぽちっ