NEXT観てきました
昨日、「仮面ライダーNEXT」レイトショー見て来ました。
映画を見終わって「いやー、参ったな」というのが正直な感想。
かなり個人的には盛り上がって見に行っていきました。
アクションシーンなど、前作を遙かに上回るスケールに満足。
本郷と一文字も前作よりキャラがはっきり立っています。
黄川田将也さん、高野八誠さんともに前作より自然体で演じているように見えます。
前作から続く改造人間になってしまった者の悲哀が描かれています。
このあたりは、テレビシリーズでは描くことのできない原作漫画からのメッセージですね。
でもね~なんです。
ひとつ残念だったのは、この映画、“ホラー映画”になっていたのですよ。
オープニングから予想を大いに裏切られる展開です。
「え、怖すぎないか、これ」。
どんよりした重いシーンはエンディングまで続きます。
ひと言でいうと、リングやらせんのようなホラー映画を想像していただければと思います。
田崎竜太監督によると、「最初のシーンを見て、劇場を間違えちゃったと思ってもらえれば成功ですね」
確かにその意味では成功かもしれませんが、オリジナルの怪奇性アクションを追求するにしても、
仮面ライダーで“あそこ”までやる必要があったのか、やりすぎ感は最後まで残りました。
今回はPG-12指定とすることで、制作者としては表現の幅も広がったのでしょうが、
PG-12指定とは、12歳未満は、成人保護者の同伴があればOKということです。
私なら親と同伴でも子供の鑑賞はおすすめしませんね。
気の毒だったのが、私の前の列の親子4人組。
映画が始まる前に、親子が新ヒーローの登場を心待ちにしています。
THE FIRSTを見たという父親に、NEXTはどうなるのか子供が尋ね、しばらくは楽しい会話が続きます。
映画がスタートした途端に、その親子は凍り付くことになります。
ブログで皆さんの感想をみると、途中で帰った親子もいるようです。
大人がターゲットとしても、現在のヒーロータイムで繰り返しCMが流れると家族で行きたくなりますよ。
ターゲットと集客方法についてもアンバランスがあるように感じました。
事前にホラー映画であることを、はっきりと告知しておいた方がよかったでしょうね。
そうすれば、チケットをムダにしないで済んだ親子もいたはずです。
ヒットした前作の路線とは違う形でチャレンジした制作者サイドのクリエイター魂は伝わりましたが、
できれば今回のような試みは、別の映画でチャレンジして欲しかったですね。
仮面ライダーシリーズ生誕35周年を目前に公開された「THE FIRST」は、
石ノ森章太郎の原作漫画をベースに原点回帰を目指しました。
子供の頃に見た仮面ライダーが見事に現代的にリファインされて復活する。
お見事、この成功が今回の「THE NEXT」に続く訳です。
今回はどうだろうか、んー、正直難しいかもしれないな。マーケティング的には。
昔からのファンとしては、少々複雑な心境で余韻を味わっています。
次回作があることを期待します。
そんなにギャップがあったんですね^^;
親子が帰るほどってそうとうですね。
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