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個客対応のメッセージ

インターネットの普及が進むほど、アナログ媒体の良さを改めて感じます。
ネットとリアル、マーケティングツールとしては、どちらが必要ではなく、どちらも必要なのです。



名刺交換をすると数日後には御礼状を送ってくれる筆まめな方がいらっしゃいます。
私は筆無精なので、そういう方がいらっしゃると「すごいナー」と関心してしまいます。
一度や二度はやってみるものの、1ヶ月後に続いているかというと、なかなか容易ではありませんよね。
最近では、はがき作成ソフトという便利ツールがありますから、作ろうと思えば誰でもすぐに作成できてしまいますが、手書きとなると、とたんに筆無精になってしまうのです。

お客様の心に響く、直筆三行はがき」を読みました。

タイトルにも集約されているように、この本のポイントは、「手書き」、「三行」、そして「お客様の心に届く」です。
今日は、ビジネスで大切なこの3点について考えてみましょう。

はがきは何のために出すのでしょうか?
ビジネスでは、気持ちやお礼だけを伝えるだけではありません。
営業では人間関係づくりがベースになりますから、
はがきは営業の最初のステップを築くためのツールとして有効です。
はがきを使ったマーケティングは、消費財、生産財を問わず、私もその効用を実感しています。

「メッセージを手書きにする」

Eメールのメリットはタイムリーさにありますが、機微が伝わらず誤解を生むこともあります。
以前、メーリングリストで“会議”をやったことがあります。
スカイプがあれば音声だけでなく顔の表情なども見ることができたのですが、
すべてがカメラや音声システムを持っている訳ではありません。
それぞれが忙しい身であったので、集合することができず、
やむを得ずメーリングリストであるテーマについて議論ということになったのですが、
結果はあまり良いものとはいえませんでした。

手書きのメッセージは、テキストにはない“ぬくもり”があります。
子供の頃文通をしていた友人がいましたが、有効なコミュニケーション手段でした。
現代はスピードの時代ですが、のんびりと文通を復活してみるのもいいかもしれませんね。
メッセージはすべて手書きにできなくても、部分的に手書きを入れるだけでも随分伝わり方が変わります。

「三行で書く」

何の仕事でもそうですが、書いたり書かなかったり、やったりやらなかったりでは効果は得られません。
そのためには、続けられるしくみが必要になります。
コンサルティングで最も気を配る部分です。
著者は、市販のはがきを使わずに絵はがきを使うことを勧めています。
理由は、読み手にとって負担が少ないということ。書き手にとっても文章量が少ない方が長続きするからです。

「お客様の心に届く」

はがきは、それだけでパーソナルな媒体ですが、
対象者の履歴を残しておくことで、個客対応のメッセージになります。
いつ、どこで、どんな話しをしたか、興味を持っていることは何か、困っていることは何か。
これをデータベース化しておくのです。
ここがキモの部分ですね。
創業○○年の老舗と言われる会社を診ることがありますが、
履歴は倉庫の箱の中にほこりをかぶっているというケースも見受けられます。
膨大な顧客応対の記録がありながら使ってないのです。もったいない話しです。
売上はすぐにあがりますから。
もしこの記事をお読みの方で、ピンと来た方がいらっしゃれば、今すぐ倉庫に直行することをお勧めします。(笑)

インターネットの普及が進むほど、アナログ媒体の良さを改めて感じます。
ネットとリアル、マーケティングツールとしては、どちらが必要ではなく、どちらも必要なのです。
あなたは、個客対応のメッセージを発していますか?

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コメント

  1. それぞれのいいところがありますよね。
    会議を顔を見ずにやるのは
    ちょっと伝わるものも伝わらなくなっちゃいますよね。
    手書きのぬくもりも大事にしつつ、
    バランスをとっていきたいですよね。
    応援クリック!ぽちっ

  2. こんばんは!
    手書きの機会が減っていますが、「手書きすること」に抵抗を感じる人が周りに増えているように思います。
    例えばホワイトボード、報告書がそうです。
    手書き文にはその人の性格が表れると言いますが、それを知る機会も減っているということですね。

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