1200年前の工場(続き)
近所で発見された遺跡についての続報です。
地元紙によると、日本窯業史を研究する上で極めて重要ということです。
先日ブログでもお伝えした平窯、穴窯跡の発掘ですが、
日本考古学協会が「日本窯業史を研究する上で極めて重要」
ということで、文化庁や仙台市にその保存を要望したということです。
協会による要望書は、超一級の文化財というお墨付きと同じなんだそうです。
今回の遺跡が発掘された地域を含め東西5キロに台の原・小田原窯跡群と呼ばれる大窯跡群があります。
この一帯は歴史をさかのぼること、古墳時代中期(5世紀代)から焼き物の産地というから驚きです。
2日間の現地説明会に参加できたのはラッキーでした。
ロストル式の平窯は2基見つかっています。前回の記事とは異なるアングルの写真。
このような丘陵の斜面を利用した窯は7基見つかっています。
先日、ブログで1200年前の工場を見学すると紹介したら、
偶然にも身内の人間が付近の発掘作業に学生時代にアルバイトで関わったことがあるということがわかりました。
先日、その彼と飲んだ時に発掘作業の裏話を聞いたのですが、
今回の遺跡が発掘された地域付近では、昔から瓦などが発見されていて、
“あの辺りには何かある”というのが、その筋の方には想定されていたようです。
日本考古学協会に「国民的文化遺産」と言わしめた窯跡。
東日本では比類がない発見だそうなので、
これで、窯跡の場所に開通する予定だった「都市計画道路」の完工はかなり遠のいてしまったようです。
それにしても、この道路工事、起案の際には想定できなかったのですかね。
もっとも遺跡の存在には気づいていたとしても、今回の発掘のスケールは想定外だったのかもしれませんが。
遺跡をそのままの姿で残すことと、道路の開通という二律背反ともいえるテーマを解決する
ウルトラCがあるのかどうかはわかりませんが、
1200年後に発掘された歴史の証人をしっかりと引き継いでいただきたいと思います。
すごいですねぇ。
発見されていくさまがまざまざと感じ取れますね。
他にもいろいろありそうですよね。
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大場さん、こんばんは!
写真を拝見して、すごくはっきり残っているものなのだなと思いました。面白いですね。