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それ知ってるの罠

計画を周到に立て、実行に移す。
うまくいく場合もあれば、うまくいかない場合もあります。



計画は仮説です。
やってみなければ何もわかりません。
やる前から結果がわかっていることは少ないもの。

計画通りに事が運んだ場合、「やった!」という気になりますね。
この逆も然りです。計画通りにいかなかった場合もある。
周到な準備を行ったのに、なぜうまくいかなかったのか?

計画は仮説だからこそ、すぐに検証しなければならないのです。
検証をしなければ不安でいてもたってもいられなくなる。
これが正常な姿です。

これは「仮説-検証サイクルを回す」です。

計画通りにならなかった。
その後とる行動は2つに分かれます。
学習するか、しないか。

何度も同じような転び方をしていたのでは進歩がありません。
学習し、前に進まなければなりません。
1回転んだ時に、なぜそうなったのかを考えなければ、
次もまた同じような転び方を繰り返してしまいます。

自分が実行した活動の中で、
何が成果を生み、何が成果を生まなかったのかを冷静な目で評価して、
その後の活動に反映させるのです。
うまくいった場合もこれをやります。
成果を生んだ場合でも、なぜうまくいったのか考えてみるのです。

どうやって成果を生んだのか中身を見る。
たまたま出たヒットでは、次もヒットを打てるかどうか怪しいですから、
どうやってヒットを打ったのかを確かめるということです。

コンスタントにヒットを打ち続けるには、一日の振り返りが重要になります。
振り返りというものは1週間や1ヶ月後にまとめてできるものではありません。
今日の活動の中で、うまくいったことと、うまくいかなかったことをその日のうちに反省する。

ゆえに、振り返ることが重要なのではなく、その日のうちに振り返る、反省することが極めて重要です。
これ、やってみるとわかりますが、結構な負荷がかかります。
正直しんどいです。
でも、歯を食いしばってその日のうちに反省するのです。

こう言うと、「うん、それ知っている。」という方もいらっしゃるでしょう。
でも、気をつけてください。
「それ、知っている」の罠にはまっている場合があります。

情報は行動をもたらして初めて力を持つ。
大切なのは、知っているだけでなく、どれだけ実践しているかです。
両者は天と地ほどの開きがあります。

今日のタイトルの「それ、知っているの罠」とは、私が勝手に命名したものですが、
脳科学の分野では、周知の事実のようです。
知っていると判断すると、脳の海馬がふるい落としてしまうのだそうです。
役者がセリフを覚える時、一度読んでしまうとそのあと何度読んでもなかなか覚えられないといいます。
先入観というやつですかね。
私たちが経験で知っている「丸暗記はうまくいかない」ということのようです。
子供の記憶力が優れているのは、持っている情報が少ないため海馬がふるい落とさないからと言います。

これは私たちビジネスパーソンも同じだと思います。
「それ、知っている」と思った段階で、脳がスキップしてしまいます。
すると、行動に転化されないので成果を出すこともできません。
仕事でも、経験則的に思い当たることがいくつもあります。

それでは、罠に陥らないためには、どうすればいいのでしょう?
「それ、知っている」の制御をはずしてあげればいいのです。
「知らない」のスタンスでトライしてみたらどうでしょう。
子供のように情報はスポンジのように身体で吸収できるはずです。

「振り返る」だけでは生ぬるい。
「その日のうちに、振り返る」のです。
そして、確実に実践に落とし込むためには、
「それ、知っている」の罠にはまっていないかどうか自らをチェックしてみることが大切なのです。

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コメント

  1. 計画を立ててやってみて、
    実行してその日のうちに振り返るですね。
    振り返ることは本当に大事なことですよね。
    応援クリック!ぽちっ

  2. こんにちは。
    ようやくパソコンが復帰しました。
    「その日のうちに反省する」実施していきたいです。

  3. こんにちは。
    この話は、耳が痛いです。
    私も、頭でっかちなほうなので、やる前から批判してしまいます。最近は多少なりともやってみる癖をつけようとしていますが。。

  4. こんばんは!
    いつも後追いになってしまうのは都度の振り返りが足りていないのだろうなと思いました。せっかくの経験を捨ててしまわないようにしたいですね。
    本日もはっと気づかせていただきました。ありがとうございます。

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