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社員の頑張りを引き出すコツ

組織活性化の取り組みは、コストをかけなくてもできるものです。
今日は「社員の頑張りを引き出すコツ」についてご紹介しましょう。


六花亭製菓小田豊社長は社員の頑張りを引き出すために3つの取り組みをしているそうです。

1.社員の顔と名前を一致させる
2.仕事ぶりを観察する
3.機会を見つけてほめる
同社に勤務する社員1300人の顔と名前を記憶しているのだそうです。
今日はこの切り口で、組織活性化の取り組みについて考えてみましょう。

「社員の顔と名前を一致させる」
YES、これは小規模の会社ならできていますよね。
しかし、1000人、2000人となるとどうでしょう?
これは個人の記憶能力というより、努力があってはじめて実現できるものです。
社長の会社に対する“気合い”の入れ方の違いといえるのではないでしょうか?

次に、顔と名前が一致しているとして、社員の一人一人に「名前で呼びかけている」でしょうか?
こうなると、YESと回答できる経営者の数はぐっと減るかもしれません。
初対面で相手の名前を覚えるのは、私はあまり得意な方ではありませんが、相手の名前を覚えて、意識的に会話の中に入れると、面談の場が活性化するということはこれまで何度も体験しています。
すぐに名前を覚てもらうと、それだけで自分の存在が認められたように感じになり、何となく嬉しくなるものです。
相手に対して好感を持つようになります。
そんな人と出くわすと、「お、この人やるね。」と思いますね。
その一方で、何度も会っても「あなた」で呼ぶ人もいます。この人は呼びかけの効用を知らないのです。

GEの元CEOジャック・ウェルチ氏は、幹部3000人以上の顔と名前を一致させ、社員に名前で呼びかけていたそうです。
3000人以上の顔と名前を一致させる人が実際にいるわけですから、
「正しい名前をフルネームで覚える」
これは経営者なら誰でも努力してみる必要はあります。

さらに名前を覚えるだけでなく、「機会を見つけてほめる」。
これはどうでしょうか?
YES,はさらに減るかもしれません。
ほめられると誰でもうれしくなります。
自信もつきます。
今度はもっとがんばってやろうという気にもなります。

ただし、この場合ポイントになる点があります。
ほめるためには、事実を見ていなければならない、ということです。
ほめる対象となる行為をはっきりさせなければなりません。
そのために「仕事ぶりを観察する」ということが必要になります。
この点で“おだて”と“ほめる”は全く異なります。
ほめる対象が明確になっていなければ、それは単なる“おだて”ということなのです。

ほめられると、社員は自分の仕事ぶりを見てくれているんだと喜びます。
顧客満足を得るためには、顧客に接するすべての社員を動機づけなければなりません。
経営者が日頃から部下の仕事をよく見るようにしていると、目立たない努力もだんだんと見えるようになります。
そうした努力に対して、ねぎらいの言葉をかけてやれば、部下も自信がつくし、
今度はもっとがんばってやろう、成果をあげてやろうという気持にもなります。

こうみると、組織を活性化する取り組みは、コストをかけなくてもできるということに気づきます。
1.社員の名前を正しくフルネームで覚えて、名前で呼びかける
2.社員の仕事ぶりをよく観察するようにする
3.ほめられる対象(事実)を見つけてすかさずほめる

これなら今すぐにでもできそうですね。
是非、あなたの会社でもチェックしてみてください。
できることからすぐ取り組める会社が着実に組織の基盤を強化していくのです。

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コメント

  1. 名前で呼ばれるのと、
    あなたと呼ばれるのでは差が大きいですよね。
    気持ちにぜんぜんちがう気持ちが入ってきますしね。
    顔と名前の一致は本当に大切ですね。
    応援クリック!ぽちっ

  2.  大場さんこんにちは
    名前を覚えるといえば・・・・
    トヨタ時代の対照的な二人の上司を思い出します。
    一人は大学の先輩でも会った役員。
    当時も10工場があったのですが 工場に行けば現場の方とも親しく言葉を交わします.
    名前はもちろん 家族や趣味まで覚えている・・・・
    きっと工場に行く前に再確認はするのでしょうが これは天才的でした。
    言葉をかけられた人は鼻高々ですから 仕事の能率はいやでも上がります。
    対するもう一人 直属の部長さんでしたが そのころの大きなプロジェクトの担当者の名前は覚えたのですが 後もみんな同じ名前で呼ばれました。
    1号 2号・・・ってことはないのですが・・・
    対する部員は先ほどの役員と比較しちゃってましたよ。

  3. 大場さん、こんばんは!
    顔と名前を一致させるというのは簡単ではないですよね。それをやるかどうかが違いなのだと思います。

  4. こんにちは。
    ご無沙汰しています。
    社員1300人の顔と名前を記憶しているとは「すごい」の一言ですね。
    社員としては、上司が自分の頑張りを見ているとわかると、モチベーションが上がりますよね。
    見ている人がいると信じて、私は頑張っています!

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