備えあれば憂いなし!
創業の相談を受けることがあります。
話しを聞いてみると、独立しようとする想いは人それぞれです。
事業のアイディアを周到に練ってきた。
独立した人の話を聞いて自分でもやれそうだと思った。
その一方、リストラや勤務先の倒産などやむにやまれぬ事情があった。・・等々、様々です。
創業にあたって一番はじめにしなければならないことは、
自分の頭の中で描いた想いを紙に書くことです。
紙に書いてみることで、自分自身やるべきことが見えてくる、ヌケ・モレに気づく、
それから、他人の目で点検してもらうこともできます。
人の頭の中は他人から見えませんから、
その人がどんなに素晴らしいプランを持っていても、紙に書いて目に見える状態にしてあげないと、他人がチェックすることもアドバイスすることもできません。
想いを紙に書く作業が「事業計画書をつくる」ということです。
書店などにいくと様々なフォーマットがありますが、
要するに、自分の志を実現するプロセスを目に見えるようにすればいいのです。
この作業を通じて、自分の志の実現に一歩ずつ近づいていくことになります。
事業計画書はフリーフォーマットで、手書きでもワープロでもいいのですが、
・全体構想(コンセプト)
・具体的な事業内容(行動計画)
・資金計画
・利益計画
については押さえておきたいものです。
創業の相談者の中には、この「紙に書く」という作業をスキップしている方も意外と多い。
この作業無しで、想いだけで「コト」をどんどん進めているのです。
本日、創業の相談に来られた方は、
ご自身のサービスを提供するための店舗を探していたのですが、
「紙に書く」という作業が完全に抜け落ちていました。
話しを聞いてみると、この相談者の“頭の中にあるというビジネスプラン”は穴だらけ。
資金もすでに用意していたので、物件が見つかればすぐに契約していたかもしれません。
このままスタートしていれば早晩行き詰まってしまうことでしょう。
とても楽観的に考えているのです。
目隠しをしたまま危ない橋を渡ろうとしているようなもの。
この相談者の場合、ひと言でいうと、サービスの技術がよければお客は集まるという発想です。
そして、あなたの「顧客は誰か」を問うと、知り合いの同業者が40代~60代の主婦をターゲットにしているから自分もそれでいこうと思う。だいたいこんな調子です。
これでは問いに答えたことになりません。
事業計画をつくる場合、顧客は誰か、顧客はどこにいるか、顧客は何を買うか、顧客にいかに到達するか、という「顧客は誰か」の問いに答えることがファースト・ステップ。時間をかけて考えて徹底して考え抜く。
頭で汗をかくという瞬間です。
どんなに優れた商品・サービスであっても(と思っていても)、この問いに答えないで作られたものは途中でつまずいてしまうことでしょう。
今日の相談者には宿題を出しておきました。スタートしてからつまずくより今のうちにつまづいておくことが大切です。
独立しようとする人の想い、志は人の数だけある。
創業に当たって想いがヒートアップすると、自己中心的になってしまうのもやむを得ません。
そんな時は主観に陥らないように、
他人(支援者)の視点で客観的な助言を受ける、点検してもらうことが大切です。
くれぐれも想いだけで突っ走ることのないようにしてくださいね。
紙に書き出すことっていろんな
本にもよくかかれてますよね^^
それだけ大事なことっていうことですよね。ぽちっ
大場さん、おはようございます。
「正しい問い」という私の記事とシンクロしてますね(笑)。
著者がコンサルタントさんなので、この辺のポイントは、ある意味当然なのかもしれませんが(笑)。
私も何かやるときには気をつけます。
ありがとうございました。
地に足を着ける事、大事ですね!
そのために、大場さんのような方がいるのですね!