出現する未来
名著をたずねる旅
リーディング・ファシリテーターの大場が、経営者、ビジネスパーソンにおすすめの名著を厳選して紹介する、経営のエッセンス「読書マインドマップ」。
第38回目は、「学習する組織」のピーター・センゲ、「U理論」のオットー・シャーマーなど、組織理論の大家による共著出現する未来を紹介します。U理論や学習する組織などとあわせて読むことで理解が深まります。
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シナリオをうまく使えば、それまで否定したり、否認したりしていた未来を真剣に考えるようになる。大事なのは、未来を避けられないと思うのではなく、あくまで可能性のひとつとして見ること
オットーはこう言う。「過去の自分や自分の希望、ニーズから、未来の最善の可能性としての「自己」へと変わる」。ジョセフは、Uの字の底では、「世界で必要とされていることのために、果たすべき役割が自分にあることを発見する」と言う。アーサーはこれを「内なる知」と言った。そして、自分がなすべきことがわかった瞬間に、速やかに動くことができる。
受け身の学習は、もっぱら習慣的な思考を「ダウンロード」するだけであり、自分の心地良い範囲でしか世界を見ようとしない。なじみがあり、信頼できるものとは異なる解釈や行動を軽視する。自分たちの利害を守るために行動する。
集団の進歩を妨げているのは、未来の道を示してくれる誰かが登場するのを待たねばならない、と言う考え方だと思う。でも、Uプロセスで学んできたのは、未来は「英雄」や従来型の「リーダー」が体現するのではなく、集団の中に現れると言うこと。傑出した個人に頼るのではなく、リーダーの新しいあり方を育てること。それがカギになる
読書マインドマップ
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出現する未来 目次
はじめに
部分と全体
生きた組織の出現
学習に関する新しい考え方
未来の場
プレゼンス
本書について
第1部 見るということを知る
第1章 レクイエム・シナリオ
第2章見るとはどう いうことか
保留する能力
集団での保留
器をつくる
新鮮な目で見る勇気
「保留」 の内面の変化
内面の変化の統合
第3章全体から見る
転換― 生成過程に目を向ける
真の全体に出会う
組織を内部から見る
「転換」の内面の変化
第4章心で見る
第2部 静寂へ
第5章生成の瞬間
第6章出現する理解― U理論
理論の種
別の種類の学習
センシング
プレゼンシング
リアライジング
第7章 針の穴―手放し、受け入れる
心からの問い
執着を手放す
根源知
自己の内なる他者
使命を受け入れる
第8章 結婚式
第3部 自然の力になる
第9章 夢の回廊で
第10章 大いなる意思
目的の結晶化
小さな種
目的をもった仕事
めざめ
第11章 宇宙との対話
プロトタイピング
創造と調整
フィードバックに耳を傾ける
目的の再発見
連携をとる 的
シンクロニシティーみずからを知っている場
第12章 リアライジングとシステムの構築
第4部 未来と出会う
第13章 リーダーシップ―人格を磨く
第14章 叡智に基づく科学
断片化
測定
分割できない全体性
盲点
生命体の内省的な科学
叡智に基づく科学
ファウスト的な取引―現代科学と技術に問題を転嫁する
新しい道
第15章 プレゼンス
エピローグ 人類が去った後、ゴリラに希望はあるのか
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